114 家事をする女性に多い「主婦湿疹」、主な治療法は?
家事をする女性に多い「主婦湿疹」、主な治療法は? 「予防に手袋」は有効? 皮膚科医が解説
水仕事などの家事をする機会が多い女性が悩むのが「主婦湿疹」と呼ばれる手の湿疹です。特に、空気が乾燥する秋から冬にかけて、症状が悪化しやすいとも言われており、夜に眠れないほどのかゆみに襲われることもあるようです。ただ、病院で診療を受けても「(治すには)家事をやめるように」と言われたり、処方薬が効きにくかったりするなど対処が難しい病気として知られています。
主婦湿疹を治す方法はあるのでしょうか。アヴェニュー六本木クリニックの皮膚科医・太田理会さんに聞きました。
皮膚のバリアー機能低下で炎症
Q.「主婦湿疹」の原因や主な症状を教えてください。また、女性だけでなく男性や子どもが発症することもあるのでしょうか。
太田さん「主婦湿疹(主婦手湿疹)は接触皮膚炎の中で『刺激性接触皮膚炎』に分類、もしくは皮疹(皮膚に出る発疹)の形態によっては『進行性指掌(ししょう)角皮症』というものに分類される湿疹です。
これは手洗いや消毒、洗剤の使用などで皮膚に何らかの刺激が繰り返し与えられることで、皮膚のバリアー機能が低下し、皮膚が傷ついて炎症を起こすものです。特に家事をする女性に多く見られますが、日常生活や仕事で手洗いや消毒を頻繁にしたり、洗剤などをよく使用したりする人は男女・年齢にかかわらず発症しやすいです」
Q.主婦湿疹は肌が乾燥しやすい冬に症状が悪化しやすいのでしょうか。
太田さん「確かに、冬はお湯を使う機会が増えるため皮膚に負担がかかり、また、皮膚自体が乾燥するため悪化しやすいです。ただし、継続的に皮膚に
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