風の時代を考える/約700年ぶりの水瓶座、土星木星合
12月17日ー22日、200年以上つづいた「土の時代」が「風の時代」に移り変わります。「土の時代、私たちは貯金したり、ブランド物をコレクションしたり、マイホームを持ったり、車を所有したりした。しかしこれからは、私たちはお金を動かし、寄付し、服は基本リサイクルし、賃貸物件を移動しながら暮らし、シェアカー・シェアチャリで、電子書籍で……。そんなふうに変わっていく」というようなことがあちこちで言われています。でも、ここ約220-40年ずっと土の時代だったかというとそうではないのですよね。いや、土の時代ではあったのですが、1981年にいちど風エレメントでのグレートコンジャンクションが起きているのです。それって変な感じでしょう? そのころのほうが今より、私たちは貯金したり、マイホームを持たなきゃって思っていたり、車屋さんに行ったりしていた。めちゃくちゃしていましたよね? ぜんぜん風っぽくなくな~い?いやいや、そんなことはないのです。たしかに風の時代のにおいはぷんぷん、していたはずなのです。風の歌は、聴こえてきていたはずなのですね。私自身は1981年にまだ生まれていないわけですが、当時話題になっていた本のことならよく知っています。村上春樹の『風の歌を聴け』です。さすがの春樹です。グレートコンジャンクションの3年前にはすでに風の歌を聴いてたんですね。1981年に映画化されたこの作品が日本文学シーンをまるっきり変えてしまったことは、やはり芸術に詳しい人の多いであろう界隈ではよく知られているかと思います。そしてここ数年の政治的右傾化、保守の動き、村上春樹的なるものを否定する動きこそが土の時代的な
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