秘密保持契約とは何か。違反となるとどうなる?守秘義務との違いは?
秘密保持契約とはいわゆるNDAのことで、これはある取引をする際に、別で締結されるこの二人の間で起こった出来事を他に漏らさないという約束です。なんだか難しいですね。これは、漏らされたくない何か秘密がある場合にはNDAだけ結ぶこともありますし、何かの取引に先駆けて交わす場合もあります。秘密の内容はより具体的にそれでいてカバー範囲を広く持つ必要もあるため、記載方法がなかなか難しいですが、とにかく、契約当時者間で決めた秘密について漏らさないという取り決めということになります。洩らされたくない秘密とはなんでしょうか。例えば、M&Aの契約であれば、株価に影響するかもしれませんし、同業他社の動きもこの情報を知ることで変わる可能性もあります。代表取締役の病歴なんかも同じような話になります。隠したいことですので、ここは秘密情報となるでしょう、前科情報、や資産についての情報なんかも同様です。これらを特定して、情報漏洩をした場合は違約金や損害賠償という形で縛ります。また、このNDA違反があった場合はこのNDAの後の取引はもうしないですとか、ある一定の行為を要求するといった内容も公序良俗に違反しない範囲で取り交わすことが可能となります。ただ、このNDA違反。例えば法律上守秘義務を課せられている者である場合には、そもそも守秘義務があるため、わざわざ秘密保持契約を締結していなくても守秘義務という重たい責任がある以上、情報漏洩は罰則の対象となります。その意味では一般人同士で、ある取引が成立したことが世間にばれたらまずいといった場合に事前に交わしておいた方がいいのがこのNDAということになるかと思います。南本
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