833.「包丁」の正しい手入れ方法は? さびを防ぐには?
「包丁」の正しい手入れ方法は? さびを防ぐには? 貝印に聞いてみた
包丁を使っていて、表面にさびが生じた経験はありませんか。放置すると劣化が進むため、すみやかにさびを取り除く必要があります。
包丁にさびが生じないようにするためには、どのように手入れをしたらよいのでしょうか。さびが生じた場合、どうすればよいのでしょうか。貝印(東京都千代田区)マーケティング本部 マイスター推進部 シニアエキスパートの林泰彦さんに聞きました。
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Q.包丁の素材によって、さびやすさに違いはあるのでしょうか。
林さん「もちろんあります。鋼の包丁は硬くて強度がありますが、さびに弱いため、手入れに手間がかかります。
一方、市場で最も流通しているステンレス製の包丁は、鋼に『クロム』という成分を加えて製造されているため、さびに強いのが特徴です。なぜかというと、クロムが空気中の酸素と結びつくことで、包丁の表面に目に見えない薄い皮膜を作り、さびの原因となる成分をはじくほか、皮膜が壊れても自己再生するからです」
Q.包丁のさびを防ぐには、どのように手入れをしたらよいのでしょうか。注意点も含めて、教えてください。
林さん「包丁のさびは、切ったものに含まれる塩分や水気、酸などに空気が触れて酸化することで生じます。さびを防ぐには、これらの成分を小まめに取り除くことが重要です。調理が終わった段階で、料理を食べる前に包丁とまな板だけでも洗うようにするとよいでしょう。
包丁を洗う際に、食器洗い用の洗剤やスポンジを使うのはまったく問題ありませんが、スポンジの硬い面に直接刃先が当たると
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