自由とは?生きる態度は自分で決められる
みなさんはヴィクトールフランクル著の第二次世界大戦の時の強制収容所での実体験を元に書かれた『夜と霧』という本をご存知ですか?この本のテーマが、生きていく意味、人生の意味、というものなのです。僕たちは、人生にどんな意味があるのだろう?生きている意味ってなんなんだろう?と考えることがあると思うんですね。ですが、自分たちが人生に何か意味を問うのではなく、自分たちはいつも人生の方から問われている存在だということをフランクルは言うわけです。そんな『夜と霧』の中で、「精神の自由」という言葉でてくるのですが、この精神の自由とは、どれだけ物理的にあらゆるものがうばれていても、最後の最後で人としてどんな風に生きるのか?という精神の部分は誰にも奪われることがない、つまり環境や状況に屈することなく自分が生きていく態度を決めることができるということなんですね。『夜と霧』の中で、強制収容所のような過酷な環境下に置かれているのにも関わらず、他の人に優しい言葉をかける人がいたり、わずかな食料を人に譲る人もいたと言うんです。こんな状況だから非人道的な行動をとっても仕方がないという風にならず、最後の最後まで人としての生き方を貫いた人もいたというのです。「精神の自由」とはいかなる環境や状況においても、自分の生きていく態度は自分で決めることができるということです。自分が苦しい時や、不安な時に、その人の本当の人間性が表れてくるのかもしれません。詳しくは動画を御覧ください。
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