#179 「ティッシュを詰める」→実はNG!
「ティッシュを詰める」→実はNG! 誤解だらけの「鼻血」対処法3つ、耳鼻科医に聞いた
鼻血が出たときの対処法として広く知られる、「ティッシュを鼻に詰める」「上を向く」といった方法、実は間違っているそうです。
実際のところを耳鼻科医に聞いてみました。
鼻血のとき、ティッシュを詰めてもいい?
「鼻血」が出たときの対処法として、「鼻にティッシュを詰める」「上を向く」「首の後ろをトントンとたたく」といった方法を思い浮かべる人や、実際に行ったことがある人は多いと思います。
これらの方法は昔からよく知られており、「親や祖父母にこう教わった」「小さい頃からずっとこのやり方で鼻血を止めてきた」「子どもが鼻血を出したときもこうしている」という人もいるようですが、実は、こうした対処法は「NG」とされているようです。
昔からよく行われてきた鼻血の対処法は、本当に誤っているのでしょうか。
実際のところについて、東京みみ・はな・のど サージクリニック(東京都多摩市)名誉院長の市村恵一さん(耳鼻咽喉科)に聞きました。
ティッシュは鼻の粘膜、傷つける
Q.そもそも、「鼻血」とは何ですか。
市村さん「鼻の入り口の穴は『外鼻孔』といい、それより奥は粘膜で覆われています。
鼻血とは、その粘膜の中にある血管が損傷し、血液が血管外、さらに粘膜外に出て、それが外鼻孔や咽頭へ流れ出した状態のことで、医学的には『鼻出血』といいます。
鼻血となる必要条件は、血管の壁と、血管を覆う粘膜表面の両方が傷つくことです。
これは外力、あるいは血管内からの圧力(血圧)が加わったときに起こる他、血圧の急激な変化も原因となります。
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