その研究、本当にアンケートが必要ですか?研究目的に合った調査方法の選び方
看護研究の相談を受けていると、「アンケートを取ろうと思っています」という話から始まることがあります。もちろん、アンケート調査は看護研究でもよく使われる方法です。たくさんの人からデータを集められますし、結果を数字として整理しやすいという良さもあります。ただ、その前に一度考えてみたいことがあります。「その研究、本当にアンケートでなければいけないでしょうか?」研究方法は、先に決めるものではありません。大切なのは、「何を明らかにしたいのか」です。今回は、研究目的に合った調査方法の考え方についてお話しします。「研究=アンケート」ではありません研究を始めようとすると、「まず質問紙を作らなければ」と思ってしまうことがあります。特に院内研究や卒業研究では、アンケート調査を目にする機会も多いため、研究をするならアンケートというイメージを持っている方もいるかもしれません。でも、研究で使える方法はアンケートだけではありません。例えば、質問紙調査インタビュー観察診療録などの既存データ文献を用いた研究など、知りたいことによってさまざまな方法があります。重要なのは、「どの方法が研究らしいか」ではなく、「どの方法なら研究目的に答えられるか」です。たくさんの人の傾向を知りたいなら質問紙例えば、「看護師が○○についてどの程度困難を感じているのか」「○○に対してどのような認識を持っているのか」など、多くの人の傾向を調べたい場合には質問紙調査が向いていることがあります。同じ質問を多くの対象者に行えるため、「○%の人がこう回答した」「経験年数によって違いがあった」といった形で整理できます。一方で、質問紙には限界もあり
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