自己肯定感の正体~肯定しようとすると見失う本質~
自分を疑うことは悪ではない初めにはっきりさせておきましょう。自分を疑うことは悪ではありません。誰でも自分自身を疑ってしまうことはあります。それ自体非常に大事な感情です。なぜなら、人は、間違える可能性があるからです。自分の間違いを疑い、省みる姿勢は、生きていくうえで不可欠です。ただ、それが行き過ぎると問題だということです。例えば、自分を疑いすぎると「自己肯定感」が低下します。自己肯定感がが低下したら、それを上げたいと思いますよね?そこで「自分に大丈夫と言ってみよう!」とか「自分にオッケーだそう!」とかいうセラピーにたどり着くわけです。でも、自分を疑ってしまうことをやめられない人がいきなり「自分は大丈夫」「自分にオッケー」と言ったところで、頭の中の「???」は消えません。何が大丈夫なのか、何がオッケーなのか、わからないからです。そんな人には、まず自分に対する親切や平穏、やさしさを大事にしてほしいと思います。何よりも自分自身を第一優先にして他人に対してするように自分自身に対しても親切に平穏に、やさしく接してあげましょう。自分で自分を癒すことを許すのです。自分への疑いからの解放や自己肯定感の養成は、そこから始まります。そこに理屈や理由は要りません。皮肉なことに、自分で自分を癒すことに理由を求めれば、自分で自分を癒さないことの理由も表れてしまうからです。
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