絞り込み条件を変更する
検索条件を絞り込む
有料ブログの投稿方法はこちら

すべてのカテゴリ

2 件中 1 - 2 件表示
カバー画像

プレスリーとアメリカ社会

プレスリーの話を続けます。プレスリーが生きた時代のアメリカ社会は暴力が蔓延していました。たとえばこの時代にケネディ大統領、ケネディ上院議員、キング牧師が暗殺されています。また、朝鮮戦争からベトナム戦争と戦争が続いていました。こうした中、プレスリーは保守的な世間から厳しい批判を受けていたんですね。プレスリーの作り出したスタイルが黒人音楽のブルースと白人音楽のカントリー&ウエスタンを融合させたものだったからです。当時、黒人が聴く音楽は公序良俗に害するものと見なされており、白人が歌ったり、聞いたりするものではなかったのです。ところで、プレスリーの有名な「ラバー・レッグ(rubber legs)」ダンスは、足が震えるのを止めることができなかったプレスリーが、脚を激しくくねらせることでごまかそうとしたのが始まりだとされています。これが予想を遥かに越えて、観客、特に女性ファンに大受けしたわけですが、彼のダンス、そして歌の原点は、やはり黒人が集まる教会でのゴスペル礼拝(今でもテレビ等でときどき紹介されますね)でしょうそのためにプレスリーは音楽で社会を汚染しているとまでいわれています。テレビ局や保守的な団体、政治家は、プレスリーのパフォーマンスは猥褻と決めつけ、PTAや警察は公衆の前で歌うことを禁止しようとしました。プレスリーはマスコミによって「骨盤プレスリー(Elvis the Pelvis」と揶揄されていましたが、有名なエド・サリバンショー出演時のエピソードを思い出します。「エド・サリヴァン・ショー」は当時アメリカで大人気だったのですが(現在でも「アメリカで最も愛されたヴァラエティ番組の1
0
カバー画像

映画「エルビス」を観ました

Netflixで「エルビス」(監督:バズ・ラーマン)を観ました。アメリカの伝説的ロック歌手 エルヴィス・プレスリーの伝記映画ですね。プレスリーといえば、「キング・オブ・ロックンロール」と称され、ギネス・ワールド・レコーズでは「史上最も成功したソロ・アーティスト」として認定されています。ただ、私が音楽にはまり始めたときはビートルズがデビューしたばかりで、プレスリーはすでに過去の人とみなされていました。そして、しばらく噂を聞かなかったのですが、有名なテレビ番組「'68カムバック・スペシャル」で完全復活を遂げています。それはいいとして、映画ではプレスリーのデビュー当時の姿を紹介していますが、私の知っているものとは少々違いました。たとえば映画ではプレスリーはずっと黒髪ですが、たしか最初は金髪だったと思います。また、彼の音楽業界との最初の関わりは、母親の誕生日プレゼントにするためのレコード制作のはずですが、このエピソードも省かれています。まあ、映画に何もかも盛り込むことはできないでしょうから、仕方ないのかもしれませんが。主演のオースティン・バトラーはなかなかの熱演で、若いころのプレスリーのステージパフォーマンスをよく再現していました。ただ、雰囲気は後半のラスベガスで公演をするようになり、徐々に疲れ切っていくときのほうが似ていたかな。ところで、プレスリーは人間関係に恵まれなかったようです。彼は重度のマザコンでしたが、その母親はアル中でそのためか52歳で亡くなっています。父親も犯罪歴があるばかりか、プレスリーが成功してからは、彼の会社の社長を務めるものの、経営手腕はまったくなく、会社は借金で
0
2 件中 1 - 2
有料ブログの投稿方法はこちら