うつ療養中の過ごし方 ④家族側の心得とQ&A
今回は「うつ療養中の過ごし方」シリーズの最終回です。うつ療養生活の中で家族の方に覚えておいていただきたいこと、うつ療養についてよくある疑問について考えてみました。1.うつ療養中の家族側の心得5つ①時間を味方にする辛い時、しんどい時は、えてして「きっとこれが良くなることなんてない、ずっとこの状態が続くんだ」と思い込んでしまいがちです。状況が悪いときは思考が硬直化しているので、冷静になって効果的な対策を取ることが出来ません。でも「なんとかしたい」という気持ちはあるから、思い付いたことを色々試したりしませんか?辛い中必死でやった対策がほとんど効果が無いと、更に気持ちが凹んでしまいます。その時は、「ずっとこの状態が続く」ということはない、と、思い出してほしいです。すこーーしずつかもしれませんが、必ず状況は変化します。そして人は良くも悪くも馴れる生き物です。うつ療養の辛さにも「耐性」が付いてきます。馴れてきたこと、初期から少しは変化したうつの症状を見て、冷静さが戻ってきます。冷静になれれば具体的で現実的(=ポジティブ)な対策を考える余裕が生まれます。その時に共通しているのは「時間の経過」です。放っておいても勝手に経過してくれるのが時間です。辛い時は時間の流れに任せましょう。②うつ病の人の話を遮らないうつ病の人と会話をする時、「何か相手にとって有益なことを言ってあげなければ」と意気込み過ぎて、相手の話を遮ってしまう場合があります。特にうつ症状が重い時は、思考がゆっくりになって、言葉が出てくるのもゆっくりで、話にもまとまりがなく、『結局何を言いたいんだろう?』と、聞いていてじれったくなったり
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