夏の怪談3 勝って剝がれる旅人

夏の怪談3 勝って剝がれる旅人

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 今晩の声は普通の村の道だった。
ここは のりよしが孝を殴り殺したところだ
孝は酒に酔うとよく絡むやつだった
そう、大工仲間の孝は酒癖が悪い
建前が終わって酒を飲んだ後
孝がのりよしの仕事が遅いの下手だのと絡んで歩いていて
遂にのりよしが襟をつかんでくる孝を突き放したら、倒れて縁石に頭を打って
首の骨が折れて死んでしまった
のりよしはなぜかそのまま仕事を続けて一生を終えた。
しかし、息子がある日突然若いまま40前に亡くなった。
みな孝の呪いと言っている
本当に呪いかい
ううん
孝が死んだところは昔賭場だった
田舎の賭場だから 勝った旅人はあとから襲って全部ふんだくってそこに埋めた その場所が孝の死んだところだ
じゃあ、孝の呪いでのりよしの息子が死んだんじゃないのか
孝の呪いというよりは
隣がのりよしの家でもあり
浮遊する賭博に勝って殺された旅人の呪いがまわりにまで行っている
もちろん賭場だったところの工場の息子は分裂病で役に立たない
その賭場を引き払えばなおるかな
賭場をやっていたのが先祖のじいさんだからね
なおらないよ

 ここで、霊聴の話を終わる。挿絵はココナラで出店中の朧塚さま。AIさんの絵はいろいろ不都合があってグロい絵は拒否られる。ついでに、AIさんは5-9個というあたりの数のそろえ方がへたくそで、自作タロットなどの挿絵は苦労した。(宿曜.com)
 まあAIが人を要らなくしちまうと騒いでいるセミナー荒稼ぎマンが言うような未来は来ないだろう。少なくとも電気が人よりも食らう大ぐらいで人をスラム街に追いやって涼しく快適な部屋をデータセンターにっつうのはどんな未来だか。
 さて霊聴には金塊のありかというのを当然人だから誘惑に勝てずに聞くわな。病弱な部分とか、持病直るか、好きな人は、自分も好いてくれているかとか・・・様々質問できて便利だ。だが、霊聴だから噓つきの霊が来ると嘘ばかりこいている。第三者観客観てき聴聞なら何はないが私欲が混じるとろくなことにはならなかった。とはいえ私が私欲で聞いたことには嘘はなかった。
 当時私は近視で悩んでいたが、目はよくなるかと聞いては、治るといわれて、いつ治んだよと聞き返していた。今老眼混じって、裸眼で運転できるところまで回復しているがこれ治ったというのかな。
 また、よくある、金だ金ということで、金塊のありかを教えろと尋ねると、右よ左と誘導されて、街の明かりを見下ろす山頂に導かれた。「ここが金だ。」「ここに金がある」「早く掘れ」とうれしがっていた。が、んな山、塚も神社もなんもなくて小判埋めた感じもない。それに北側斜面はうち山で杉も育たないし急斜面だ。だが数年前父が他界する前に、ひとこと言って逝った。相続争いになると踏んで誰にも言わなかった、私も誰にも言えない(と言ってここではぶちまけているがどこかわかるまい)。あの山に三菱鉱山が金が埋蔵されているので掘りたいという話が県議を通してあった。でもここで掘ると下流に鉱毒が行くのでどうしようということで手を付けなかった、ということだ。私はこの時の登山で、あきれて婆達の御託を聞くのをやめて、霊聴に頼らないことにしていた。婆達に謝っているがまだ許してくれないようだ。
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