言葉が先の人、感覚が先の人。——「言語族」と「非言語族」の話

言葉が先の人、感覚が先の人。——「言語族」と「非言語族」の話

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人と話していると、
「どうして、そんなにすぐ言葉にできるの?」
と思う人もいれば、
「きっと何か感じているのに、なかなか言葉にならないんだな」
と感じる人もいます。

私は、少し遊び心を込めて、
「言語族」と「非言語族」
と呼んでいます。

もちろん、人はきれいに二つに分かれるわけではありません。
どちらの要素も持っていて、
相手や場面によって変わる人もいると思います。

非言語族は、「何もない」わけではない
非言語族の人を見ていると、
100リットルの水が入っているのに、出口の蛇口がストローのように細い
ように感じることがあります。
感じていることは、たくさんある。
考えていることも、ちゃんとある。
でも、それを言葉にして外へ出すまでに時間がかかる。

「どう思ってるの?」
と急に聞かれても、
うまく言葉が出てこない。
そのうち、言葉になる前に感情の方が先にあふれて、
泣いたり、怒ったり、黙り込んだりすることもあります。
水がないのではありません。
むしろ、たくさんある。
ただ、外へ出る方法や速度が違うのだと思います。

言語族にも、困ることがある
では、言葉にするのが得意な「言語族」は困らないのかというと、そうでもありません。

言語族の人は、
話しながら整理したり、
言葉を使って問題を解決したりすることが得意です。
だからこそ、相手から言葉が出てこないと困ります。
「何が嫌だったの?」
「どうしたいの?」
「言ってくれないと、分からないよ」
と聞いても、返事がない。

すると、
「話し合えない」
「何を考えているのか分からない」
と、立ち尽くしてしまう。
こちらも悪いわけではありません。
ただ、使っている言葉の速度や、整理の仕方が違うのだと思います。

どちらが正しい、ではない
私は、この見方が好きです。
なぜなら、
「言葉にできない人は、コミュニケーションが苦手」
「すぐ言葉にする人は、理屈っぽい」
と性格の良し悪しにしなくて済むからです。

言葉が先に立ち上がる人もいる。
感覚が先に立ち上がる人もいる。
どちらも、その人の持っている性質です。
大切なのは、
相手を自分と同じ方法に直そうとすることではなく、
「この人は、どんなふうに受け取り、どんなふうに外へ出す人なんだろう」
と眺めてみることなのかもしれません。
算命学を読む時も、同じです
算命学には、その人の性質を表すさまざまな言葉があります。
でも、その言葉をそのまま人に貼りつけると、
「私はそういう人なんだ」
と、一つの枠に閉じ込めてしまうこともあります。

だから私は、
命式から見えてくる性質を、
その人に合う言葉に置き換えてみたいと思っています。
同じ性質でも、
どんな経験をしてきたのか。
どんな環境にいるのか。
誰と一緒にいるのか。
それによって、現れ方は違うからです。

「あなたは言葉にするのが苦手ですね」
で終わるのではなく、

「言いたいことは、ちゃんとある。ただ、言葉になるまで少し時間が必要なのかもしれませんね」
と言われた方が、
「そうそう。そういうこと」
と思える人もいる。
私は、その人の中にあるものと、
言葉との間に橋をかけるような読み方ができたらいいなと思っています。

森川ゆき

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