【Excel 関数】その平均、本当にただしいのか?これが統計の基本

記事
IT・テクノロジー

YouTubeでも紹介しています。是非ご覧ください。



なぜ、データベースを作成するのか?
それは、整形されたデータを保存するためです。
しかし、そのデータを利用できなければ、なんの意味もありません。



その平均、本当にただしいのか?これが統計の基本

こんにちは。伊川です。
以前に統計学を、Excelで実装することを紹介しました。
データベース作成は、手段であって、目的ではないということです。
ここを、潜在意識の中で、しっかりと持ってください。
この意識がないと、綺麗なデータベースだけになってしまいます。
整形されたデータベースを利用して、分析する能力が必要です。
その根本となるのが、統計であり、その統計は、平均を疑うところから始まります。
果たして、その平均、その数字はただしいのか?
今回は、平均に特化して、平均の根本を、Excelを利用して説明したいと思います。


このブログはこんな人にお勧め

Excelを利用して、統計を勉強したい人
平均は、AVERAGE関数のみだと思っている人
会社の集計が、なんかおかしいと思っている人


このブログを、読み終わるころには・・・・

平均には、やり方が3つあります。
その3つは、相加平均、相乗平均、調和平均となります。
せめて、この3つは理解しておいた方がいいかと思います。



平均

カンタンそうで難しいと思います。
それぞれの平均に関して、どのように利用するのかということを理解しなければなりません。
意外と、相加平均と、相乗平均の使い方を理解していないと思います。
また、相乗平均は、人事評価にも、直結するところがあるかもしれません。
その辺も含めて、紹介します。


相加平均 作業手順 その1 Excelなら、AVERAGE関数

これは、さすがに説明することはないでしょう。
リンゴの平均はいくつでしょうか?
(5+3)/2=4
1.png
2.png


全体を足して、2で割るということです。
これはカンタンです。

相乗平均 作業手順 その2 Excelで実行するなら、GEOMEAN関数

相乗平均は、伸び率を計算するときに使います。
人口の伸び率で考えてみましょう。

3.png

2年目と、3年目は、どれくらい人口がふえたでしゅうか?
これは、相加平均なら、500人となります。
明らかにおかしいですよね。
200人が、800人になったので、4倍ということがわかります。
これを立式するなら、下記のようになります。

4.png


このような計算になります。

相乗平均 作業手順 その3 人事評価編

5.png

A君と、B君の1月~3月までの、営業成績です。
成約数の相加平均は、60件です。
しかし、成約数の伸び率が良いほうに、賞与を支払うとします。
この時に、相加平均で、計算するとおかしくなります。


結果として、相加平均で計算しても、A君に軍配は上がります
しかし、結果があっていればよいというもではありません。

7.png

130は、相乗平均なら、合致しますが、相加平均では合致しません。
つまり、相加平均の計算が間違っているということになります。
個人的意見ですが、この伸び率を考慮した場合は、小が大を倒せる仕組みができます。

8.png


調和平均 作業手順 その4 HARMEAN関数を使う


9.png

会社へ向かうとき、時速60KM/h、帰宅時は、時速40KM/hの時、平均時速は、何KM/hでしょうか?
平均時速は50M/hではありません。
よく、小学生の、ひっかけ問題として、利用されます。
これは、会社に泊まった場合は、帰宅時の時速は、0KM/h となります。
車が走っていないのに、平均時速は、30KM/hとなりおかしくなります。
この問題の解放は、往復で何キロ走ったのか?
これを考えます。


60と40の最小公倍数を求めます ⇒120
120Kmを時速60キロで走行した場合は、2時間
120Kmを時速40キロで走行した場合は、3時間
240Kmを5時間で走行した場合の速度は、
240÷5=時速48キロ

10.png

このような結果になります。

ここがポイント

平均1つを、考えても難しいですね。
難しい問題は、解けなくても考えることです。
この考えるということが大切なんです。
その内、問題となる核が見えてきます。
そうすれば、問題解決までは、容易いのです。

まとめ
統計学は、本当に面白く、データベースを作成後の知識だと思います。
統計学を、知る、知らないでは、見る世界が違うと思います。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す