何度も連絡する前に確認したいことと、次の対応
こんな状況になっていませんか?
支払期限をすでに過ぎている
すでに一度催促した
「確認します」と返事はあった
それでも入金されない
もう一度連絡するのが気まずい
強く言えば関係が悪くなりそう
特に困るのが、
「一度催促したのに、まだ払ってもらえない」
というケースです。
一度目なら「確認漏れかな」と思えます。でも、二度、三度となると、
「次はどう言えばいいの?」
と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
なぜ「催促しても払ってくれない」のか?
考えられる理由は、一つではありません。
単純な支払い忘れ
経理処理が止まっている
担当者が確認していない
支払日そのものの認識が違う
請求内容について疑問がある
資金繰りなど別の問題がある
ここで大切なのは、
「払ってくれない=意図的に無視している」とは限らない
ということです。もちろん、悪質なケースもゼロではありません。しかし多くの場合、単なる確認漏れや処理の遅れが原因になっています。
だからこそ、次の連絡では感情的にならず、まず状況を整理することが必要です。
まず確認したい3つのこと
次の一歩を考える前に、以下の3点を確認しておきましょう。
① 本当に支払期限を過ぎているか
請求書、契約内容、これまでのメールのやり取りを見直します。認識のズレがないか、まずは事実を確認することが出発点です。
② 相手から返答はあったか
「確認します」「経理に伝えます」など、何らかの返答があった場合は、その内容もあわせて確認しておきます。返答があったのに進展がないのか、そもそも返答自体がなかったのかで、次の対応は変わってきます。
③ こちらから何を伝えたのか
単に、
「ご確認ください」
とだけ伝えていたのか。それとも、
請求金額
支払期限
支払い方法
入金確認ができていないこと
まで明確に伝えていたのか。ここが曖昧なままだと、相手も何をすればいいのか判断しづらくなります。
一度目と二度目では、催促の文章を変える
ここが今回の記事のポイントです。催促は、回数を重ねるごとにトーンを変えていく必要があります。
一度目:「確認」のトーン
○月○日のお支払いについて、念のため入金状況を確認させていただきたく、ご連絡いたしました。
二度目:「状況確認+対応のお願い」
先日ご連絡いたしました○月○日のお支払いについて、現時点で入金が確認できておりません。お手数ですが、現在のご対応状況についてご確認いただけますでしょうか。
それでも支払われない場合:「支払いを明確に求める」
支払期限や、具体的にどう対応してほしいのかを明確に伝える段階に入ります。「そろそろ」ではなく、「〇月〇日までに」といった具体性が必要になってきます。
「強く言う」と「明確に伝える」は違う
ここが、この記事の核心です。
未払いが続くと、
「いい加減にしてください」
と言いたくなる気持ちは、よくわかります。しかし、
感情的に強く言うこと=回収力が高い
とは限りません。むしろ効果的なのは、次のような流れです。
事実を明確にする ↓ 相手に確認を求める ↓ 支払いを求める ↓ 必要なら期限を設定する
このように、淡々と伝えるほうが、結果的に相手を動かしやすくなります。目指すべきは「強い文章」ではなく、
「曖昧さのない文章」
です。
やってはいけない催促
以下のような表現は、避けたほうがいいものです。
NG① 感情をぶつける
何度もお願いしていますが、いつになったら払っていただけるのでしょうか?
NG② 相手を責める
こちらはきちんと仕事をしているのに、なぜ支払っていただけないのでしょうか?
NG③ 曖昧なまま終わる
お時間のあるときにご確認ください。
最後の例は、特に注意したいところです。「いつまでに、何をしてほしいのか」がまったくわかりません。丁寧ではあっても、これでは催促として機能しないのです。
それでも払ってくれない場合
複数回の連絡でも状況が変わらない場合、メール以外の選択肢も検討してみましょう。あくまで一般的な対応として、
電話など別の方法で確認する
正式な書面で支払いを求める
契約書や請求書などの資料を整理しておく
必要に応じて専門家へ相談する
といった方法があります。
「何度もメールを送るだけ」が唯一の方法ではありません。状況が変わらないなら、アプローチそのものを変える必要があります。
※具体的な法的手続きについては個別の事情によって対応が異なるため、実際に検討する際は専門家への相談をおすすめします。
重要なのは「放置しない」こと
未払いが続くと、
「もう少し待ってみよう」
となりがちです。気持ちはよくわかります。ただ、時間が経つほど、
相手とのやり取りが曖昧になる
担当者が変わってしまう
請求内容の確認が難しくなる
といった形で、状況整理そのものが大変になっていくことがあります。
だからこそ、
「言いにくいから何もしない」
という状態は、できるだけ避けたいところです。
まとめ
未払いの取引先に催促しても払ってもらえない場合、次の順番で考えてみてください。
支払期限・契約内容を確認する
これまでのやり取りを整理する
相手の事情を決めつけない
文章を少しずつ明確にしていく
感情ではなく事実を伝える
必要なら次の対応を検討する
そして、最後に伝えたいのはこの一言です。
丁寧であることと、弱いことは違います。
まだ最初の催促をしていない場合は、こちらの記事も参考にしてください。
未払いの催促で難しいのは、支払いをお願いすることそのものより、「どう伝えればいいのか」という部分かもしれません。
特に、今後も付き合いのある取引先の場合、強く言いすぎれば関係が悪くなる可能性があります。一方で、遠慮しすぎればこちらの要求が伝わりません。
事実は明確に、でも感情的にはならない。このバランスを取った文章にすることが大切です。
自分で文章を考えるのが難しい場合は、文章を代筆してもらうという方法もあります。