会社で、マナーを知らない後輩や同僚っていますね。
特には、上司であっても。
そういう時、ついつい「●●しない方がいいよ」なんて言ってしまいがちです。
ついさっき見たSNSでも、海外からやってきた外国人女性がパフェを食べている動画がありました。そのコメントの中に「肘をついて食べるのはよくない」と、わざわざ書いている人がいました。
普段から彼女の動画がアップされているので、私も見ていますが、とても一生懸命、日本の生活や文化になじもうとしてくれているのは明らかなのです。
なのに、「肘をついて食べないように」と注意をする。
これを、少しやめてみませんか?
まず、誰かに注意をするのって、実は楽しいようで、気分が悪いものです。本当は、注意した後に嫌な気分が残ることもあります。
だから、そういう注意をするよりも、その人が頑張っている点を見つけて褒めてあげる方が、自分自身の気分も上がります。
そして、そのコメントを読んでいる周りの人も、あまりいい気分にはなりません。
会社でも同じです。誰かが「できない人」を注意していると、それを聞いている周りの人まで、なんとなく嫌な気分になることがあります。
それは、注意している側のあなたに対しても同じです。
「そんなこと、わざわざ言わなくてもいいのに」
そう思っている人がいるかもしれません。
そして、何よりも大切なのは、本人は言われても、ほとんど修正できないことがあるということです。
先ほどの外国人女性に関していえば、毎日ものすごく多くの新しい日本の習慣や文化を覚えようとして、一生懸命なのです。
もちろん、肘をついて食べない方がいい、ということ自体はそうなのかもしれません。
でも、それ以外のこともたくさん覚えている最中です。
覚えようとしている姿勢が見えている間は、少し見守ってあげるのがいいのではないでしょうか。
そして、人には本人が自分で気づく時というものがあります。
周りの日本人が全員、肘をついていないのに、自分だけが肘をついている。
その時に、自分で「あれ?」と気づくことがあります。
そこで「恥ずかしい」と思えば、必ず自分で直します。
会社の同僚で、いつもため口で話してくる人がいた時も同じです。
嫌な気分になっていることはわかります。
でも、毎回注意しないで、少し黙って見ているという方法もあります。
その人が30歳を過ぎて、40歳になろうかという時、自分の日本語や周囲への接し方について、自分で気づくことがあるかもしれません。
その気づきが遅ければ遅いほど、「今まで自分は、こんなふうに話していたのか」と、本人にとってはかなり恥ずかしいものになるでしょう。多くの人がその人の評価を下げた状態で接していることでしょう。
その時に、こちらはこっそり笑っていればいいのです。
その方が、あなたはおせっかいな人だと思われません。
むしろ、大人だと思われます。
そして何より、自分で気づいたことの方が、相手にとってはずっと大きなダメージにもなります。
だから、何でもかんでも注意をするのではなく、「本人が自分で気づくまで待つ」という選択肢を持ってみる。
これが、実は賢い大人がやっている戦法なのです。