エディタ「Visual Studio Code(VS Code)」のインストール手順と、これまで紹介したClaude CodeおよびGitHub CLIをVS Code上でどう使うかをまとめたリファレンスです。
前回・前々回の記事で、Claude Codeのインストール、GitHubの契約とghコマンドのインストールを紹介しました。今回はそれらを統合して使うエディタ環境の話です。
VS Codeについて
VS CodeはMicrosoftが開発する無料・オープンソース(MIT License)のコードエディタです。契約やライセンス登録は不要で、ダウンロードしてすぐに使い始められます。拡張機能(Extensions)を追加することで、言語サポートやAIアシスタント、Git連携などの機能を柔軟に拡張できます。
インストール
macOS
公式サイトから.dmgをダウンロードする方法と、Homebrewを使う方法があります。Homebrewの場合は「brew install --cask visual-studio-code」でインストールできます。Homebrewを使わない場合は、公式サイト(code.visualstudio.com/download)からApple Silicon / Intel / Universalの.dmgをダウンロードし、Applicationsフォルダにドラッグします。
Windows
公式インストーラー(ユーザー向け/システム向け、x64/Arm64)をダウンロードする方法と、WinGetを使う方法があります。WinGetの場合は「winget install --id Microsoft.VisualStudioCode -e --source winget」でインストールできます。インストーラー版は公式サイト(code.visualstudio.com/download)から入手できます。ユーザーインストーラーは管理者権限不要で、システムインストーラーは全ユーザー向けに管理者権限でインストールします。
Linux
Debian/Ubuntu系は.debパッケージ(sudo apt install ./code_バージョン_amd64.deb)、その他は.rpmやSnap Store(sudo snap install code --classic)が利用できます。
codeコマンドの有効化(macOS)
WindowsとLinuxのインストーラーはインストール時にターミナルの「code」コマンドを自動的に有効化しますが、macOSの.dmgからのインストールでは手動で有効化する必要があります(Homebrew版は自動で有効化されます)。
VS Codeを起動し、コマンドパレットを開いて(Cmd+Shift+P)「Shell Command: Install 'code' command in PATH」を実行し、ターミナルを開き直します。有効化されると、任意のディレクトリで「code .」と入力するだけでそのディレクトリをVS Codeで開けるようになります。
Claude Codeとの連携
前回・前々回の記事で紹介したClaude CodeはVS Code拡張機能としても提供されており、チャットパネル形式のグラフィカルなインターフェースで利用できます。
インストール
VS Code内の拡張機能ビュー(Cmd+Shift+X / Ctrl+Shift+X)で「Claude Code」を検索し、Installをクリックします。前提条件は、VS Code 1.98.0以降であること、そしてClaude Pro / Max / Team / Enterprise のいずれか、またはClaude Consoleアカウント(APIキーは不要)を持っていることです。
拡張機能とCLIの違い
拡張機能にはチャットパネル用のCLIが内蔵されていますが、これは統合ターミナルで「claude」コマンドを直接実行できるようにするものではありません。ターミナルで「claude」を使いたい場合は、前回紹介したスタンドアロン版CLIを別途インストールする必要があります。両者の違いは次の通りです。
・コマンド・スキル:CLIはすべて利用可能。VS Code拡張機能は一部(「/」で確認可能)
・MCPサーバー設定:CLIは可能。VS Code拡張機能は一部(CLI側で追加、チャットパネルの「/mcp」で管理)
・チェックポイント(巻き戻し):CLI・VS Code拡張機能ともに対応
・「!」によるbashショートカット:CLIは対応。VS Code拡張機能は非対応
基本操作
エディタでファイルを開くと、右上のツールバーに✱(Sparkアイコン)が表示されます。クリックするとチャットパネルが開きます。初回起動時にサインイン画面が表示されるので、Sign inをクリックしてブラウザで認証します。プロンプトを送信すると、選択中のコードを自動的にコンテキストとして認識します。「@ファイル名」でファイルを明示的に参照できます(実際の入力時は半角の@記号を使います)。変更を提案する際は差分(diff)が表示され、承認・却下・修正指示を選べます。
統合ターミナルで「claude」を実行している場合は、「/ide」コマンドでVS Codeと接続すると、diff表示や診断情報の共有などIDE連携機能が使えるようになります。
GitHubとの連携
VS Codeは標準でGitのSource Control機能を内蔵しているため、前回インストールした「git」があれば、コミット・ブランチ操作・差分確認がGUIで行えます。GitHub固有の機能(PR・Issue管理)は拡張機能で追加します。
GitHub Pull Requests and Issues拡張機能
拡張機能ビューで「GitHub Pull Requests and Issues」を検索してインストールします(発行元:GitHub)。インストール後、アクティビティバーに追加されるGitHubアイコンからSign inを実行し、ブラウザでGitHubアカウントを認証します。これにより、VS Code上でプルリクエストの作成・レビュー・コメント・Issue管理が完結します。
統合ターミナルでghコマンドを使う
拡張機能を入れなくても、統合ターミナル(Ctrl+`/Cmd+`)で前回紹介した「gh」コマンドをそのまま利用できます(例:gh pr create --fill、gh pr view --web)。
Claude CodeからGitHubを操作する
Claude Codeにはgit操作の自然言語インターフェースがあり、「変更内容をわかりやすいメッセージでコミットして」「この機能のPRを作成して」のように依頼できます。より高度な連携として、GitHubのリモートMCPサーバーをClaude Codeに追加すると、PRのレビューやIssueの参照をClaude経由で行えるようになります。
まとめ
・VS Codeは無料・登録不要です — ダウンロードしてすぐ使い始められます
・macOSはHomebrewか公式dmg、WindowsはWinGetか公式インストーラーです — WindowsとLinuxはcodeコマンドが自動で有効化されます。macOSはコマンドパレットから手動で有効化します
・Claude Codeは拡張機能とCLIが別物です — チャットパネルには拡張機能、ターミナルでのclaudeコマンドにはスタンドアロン版CLIが必要です
・GitHub連携はSource Control機能+GitHub Pull Requests and Issues拡張機能です — PR・Issue管理までVS Code内で完結します
・統合ターミナルからghコマンド・claudeコマンドもそのまま使えます — GUIとCLIを行き来しながら作業できます
以上、3回にわたって開発環境の構築手順を紹介しました。