1524年の大洪水の予言:魚座ステリウム

1524年の大洪水の予言:魚座ステリウム

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★天王星と火星

2026年7月4日に天王星と火星が正確なコンジャンクションを形成するのですが、冥王星や海王星とのアスペクトもあり注目しています。

とはいえ、火星の公転周期はおよそ2年ですから、天王星と火星のコンジャンクション自体は珍しいものではありません。

そこで、双子座の4度で天王星と火星がコンジャンクションしたのはいつだろうということが気になりました。

★双子座4度から16世紀へタイムスリップ


調べてみると双子座4度で天王星と火星がコンジャンクションしたのは

1524年7月でした。

1524年はどんなことが起きたのかを調べているうちに、

たいへん興味深い論文にたどりつきました。

1524年の「大洪水」の予言:
近世初期のある占星術論争について
藤井明彦
早稲田大学リポジトリにデジタルデータが無償で公開されています。
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1524年は、
ヨーロッパで「大洪水の大予言」が流布。
占星術を根拠とした予言が社会に大きな混乱を巻き起こしていたのです。

★1524年2月の魚座ステリウム


なぜ、「大洪水」なのかというと、

水のサインである魚座に主要な天体が大集合することが分かっていたからです。

このとき、噂が大衆にまで広まり、高台に避難小屋を作る人、箱舟を作ろうとする人がいたり(ノアの箱舟を考えていたのでしょうね)、祈祷が行われたりしたそうです。


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(場所は論争が起きた地域が広域なので南ドイツの温泉街に設定)

「月」は2月の前半に魚座に滞在し、
「その他の惑星」がきれいに魚座に集合するのは2月後半。

論文には当時の民衆の様子と、
知識人たちの論争がまとめられています。

大きな天災が起きるという人もいれば、

魚座の木星(ドミサイル)金星(エグザルテーション)だから悪くない、

災害でいうなら月蝕に注目すべきなどとという冷静な意見もあったり。

興味深いのは、反論の内容から、聖職者、数学者、天文学者、医師など、占星術師ではない知識人も占星術の知識に非常に詳しいことが伺えることです。

【論文要約紹介】
1524年の「大洪水」の予言:近世初期のある占星術論争について
藤井明彦

1499年にヨハネス・シュテッフラーが発表した1524年の惑星直列に関する予言は、ヨーロッパ全土に大洪水パニックを巻き起こしました。

この「水のサイン」で起きる天体現象をめぐり、当時の知識人たちが展開した占星術的・神学的論争を概観しています。

著者である藤井明彦氏は、当時の著作を予言の内容と論拠に基づいて3つのグループに分類し、それぞれの思想的背景を分析しました。

そこには、伝統的な占星術による警告、天文学的客観性と魔術性を併せ持つ人文主義的な融和、そして聖書のみを信じる福音主義的な反論が混在しています。

最終的に大洪水は起こりませんでしたが、この騒動は宗教改革期における人々の不安と、理性が魔術と分かちがたく結びついていた時代の精神構造を浮き彫りにしています。

―――要約文notebookLM

おもしろいのは、現代で魚座の支配星とされている海王星もしっかり魚座にいるということ。海王星はこの時点ではまだ発見されていませんでしたが、当時の人が知っていたらもっとパニックになっていたかもしれません。

★グレートコンジャンクション

土星木星の会合、グレートコンジャンクションも重要です。

土星木星の会合は周期性をもっておよそ200年ごとに、一つのエレメントを巡ります。

これをミューテーションと言います。

火→地→風→水と巡るのにおよそ800年かかります。
(実際は各年代によって幅があります)

4つのエレメントを一巡する大循環をグレートミューテーションと言います。

1365年から1583年は、土星木星の会合が水のサインで生じていましたから「水の時代」にあたります。

魚座の惑星集合というだけでなく、何重にも「水」の象意が強調されていることがわかります。

ちなみに、現在は風のサインで生じているので「風の時代」です。
風の時代って言葉がずっと流行っているけれど、
水瓶座冥王星だからというだけはないのですね。

★天王星

さて、1524年ではまだ発見されていなかった天王星についても少し書いておきます。

天王星は火星とくらべて
天王星の公転周期はおよそ84年と長いです。

天王星のようにゆっくり動く天体がサインを超える前後は不安定な事象がおきやすいのですが、

天王星が現在運行している双子座に入宮したのは2025年7月7日でした。

たとえば日本でいうと、

この時期は実際に「日本の大地震の予言」が流布し、
海外からの旅行者が減少しました。

また、東日本大震災が起きたのは、
天王星が完全に牡羊座に入宮する直前
2011年3月11日でした。
2010年5月に牡羊座に入宮、逆行があり2010年8月セカンドコンタクト、(日本時間)2011年3月12日9時50分がファイナルコンタクトでした。この時期は、海王星も水瓶座29度というサインの境にいました。※注意:これ以外の天体配置条件下でも地震は頻繁に起きています。

★予言の結末

実際に大洪水は起きませんでしたが、この年、ドイツ農民戦争が起きました。
ドイツ農民戦争1524年夏、南ドイツで農民の蜂起が始まりました。
 重税領主による圧迫
 宗教改革の影響
 農民の権利要求
 などが背景にあり、この運動は翌1525年にドイツ全土へ広がります。
この戦争では約10万人の農民が死亡したと推定されています。
―――引用元 ChatGPT

魚座のステリウムは2月。
天王星と火星のコンジャンクションは7月。

魚座の天体群は集合無意識や境界を溶かす作用を象徴し天王星は革命や改革、火星は戦闘を象徴します。

予言や噂が広まるときは世の中が特に不安定になっているときです。

時代が大きく変わっていくことを人々が無意識に察知している時といえるでしょう。

ですから、

珍しい惑星の配置から特定の災害を予見しようとするよりも、

時代の性質がどのように変化していくのか?

人々の集合無意識がどのように移り変わっていくのか?

というようなことを具体的に読み取っていきたいと私は考えます。

現在も、アメリカの戦争、ベネズエラの大地震、日本でいえば憲法改正やインフレ、AIの浸透と技術革新…社会的な不安は高まっていると言えますが、

常に冷静な視点をもって、空を眺めたいと思います。


4度のクレイドルについてはこちらで少し詳しく書いています。

古い天秤座ステリウムについてはこちらで詳しく書いています。

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お読みいただきありがとうございます。SHINO

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