美容室の来店記録から「最後に来た日」と「90日来ていないお客さま」を出すExcelの式

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来店ノートはつけている。でも、「そういえば最近あの方を見ないな」と思っても、ノートをさかのぼらないと、いつ来たのかわかりません。しばらく来ていないお客さまを、全員分いっぺんに出せないか。そういう店長さん向けに、Excel の式を書きます。

来店記録から、お客さまごとの最後の来店日と来店回数を出します。今日から何日たったかを数えて、90日以上来ていない人に印をつけます。一度も来ていない番号や空欄の行でも、変な日付や数字が出ないようにしました。

Windows の Excel で、答えを確かめました。来店が複数ある人、1回だけの人、一度も来ていない番号、空欄の行、ちょうど90日の人、89日の人を入れています。例のお客さまとデータは、すべて架空です。

■ 表の形

シートは2枚使います。

1枚目の名前は「来店記録」にします。1回の来店を1行で入れます。1行目が見出しで、2行目から入れます。

・A列:日付 B列:お客さまの番号 C列:メニュー D列:金額

2枚目は「お客さま一覧」です。お客さま1人を1行で入れます。

・A列:お客さまの番号 B列:最後の来店日(式) C列:来店回数(式) D列:最後の来店から何日たったか(式) E列:印(式)

H1に基準の日付、H2に「何日来ていなければ印をつけるか」の日数を置きます。H2には90と入れます。90日はこの記事の例です。月に1回通う人が多いお店と、2か月に1回の人が多いお店では、ちょうどいい日数が違います。お店で決めてください。

お客さまの番号は、「A001」のような文字にします。名前や電話番号は、一覧に入れません。名前は番号と別の場所で管理すれば、この表が人の目に触れても、誰のことかはわかりにくくなります。名前や連絡先をどこに置くかは、お店で決めてください。

式は、2行目から1000行目までを見る書き方にしています。来店記録が1000行を超えたら、式の中の1000を大きな数に直してください。

■ 来店回数

「お客さま一覧」のC2に、次の式を入れます。

=IF(A2="","",COUNTIFS(来店記録!$B$2:$B$1000,A2))

A2の番号が来店記録のB列に何行あるかを数えます。A2が空のときは、空欄にします。一度も来ていない番号は0になります。入れたら、C2を下の行へコピーします。

■ 最後の来店日

B2に、次の式を入れます。

=IF(A2="","",IF(COUNTIFS(来店記録!$B$2:$B$1000,A2,来店記録!$A$2:$A$1000,">0")=0,"",MAXIFS(来店記録!$A$2:$A$1000,来店記録!$B$2:$B$1000,A2)))

MAXIFS は、条件に合う行の中で、いちばん大きい値を返します。日付は、新しいほど大きな数です。だから「A2の番号の行の、日付の最大」が、最後の来店日になります。

B2の表示は、日付の形(2026/9/30 のような形)にしてください。数字のまま出たときは、セルの書式を「日付」にします。

MAXIFS だけを書くと、一度も来ていない番号で「1900/1/0」が出ます。合う行がないとき、MAXIFS は0を返し、Excel は0を日付として表示するためです。式の前半の COUNTIFS が、日付の入った来店の行が1つもないときを見つけて、空欄にします。

■ 今日から何日たったか

D2に、次の式を入れます。

=IF(ISNUMBER(B2),$H$1-B2,"")

基準の日付から最後の来店日を引きます。B2が空欄のときは、引き算をしないで空欄にします。IF を付けないと、一度も来ていない番号で、4万日以上という数字が出ます。この記事の例では46320日でした。

H1には、日付を直接入れます。今日の日付を毎回自動で出したいときは、H1に次の式を入れてください。

=TODAY()

TODAY は、ファイルを開いたときなど、Excel が計算し直すときに、その日の日付になります。この記事の確認では、結果が変わらないように、H1に2026/10/25という日付を入れました。TODAY に置き換えても、式のほかの部分は同じです。置き換えたあとの動きも、一度見ました。

■ 90日来ていない人に印をつける

E2に、次の式を入れます。

=IF(A2="","",IF(C2=0,"来店なし",IF(NOT(ISNUMBER(D2)),"日付を確認",IF(D2>=$H$2,"要連絡",""))))

日数がH2以上の人に「要連絡」と出ます。H2が90なら、最後の来店から90日目の人から印がつきます。89日の人には、つきません。H2を60に変えて、71日の人に印がつくことも見ました。

一度も来ていない番号には「来店なし」と出ます。来店の行はあるのに、日付が数字として読めない番号には「日付を確認」と出ます。この2つを分けたのは、「要連絡」に混ぜると、来ていない人と日付を直す人の区別がつかなくなるからです。

印の行に色もつけたいときは、条件付き書式を使います。

1. E2からE30あたりまでを選びます。

2. 「ホーム」の「条件付き書式」から「新しいルール」を開きます。

3. 「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選びます。

4. 式の欄に、次を入れます。

=$E2="要連絡"

色は、薄い赤などを選んでください。メニューの名前は、お使いの版で少し違うことがあります。式と色がついた結果は、Excel で確かめました。

■ Excel で確かめた結果

基準の日付を2026/10/25、日数を90にして、次の行を入れました。

・3回来た人(最後は9/30):来店回数3、最後の来店日 2026/9/30、25日、印なし

・1回だけの人(3/1):来店回数1、2026/3/1、238日、要連絡

・一度も来ていない番号:来店回数0、最後の来店日は空欄、日数は空欄、来店なし

・ちょうど90日の人(7/27):90日、要連絡

・89日の人(7/28):89日、印なし

・2回来た人(最後は8/15):71日、印なし

・番号が空欄の行:すべて空欄

・来店記録の途中に空の行があっても、ほかの人の結果は変わりませんでした

MAXIFS だけを書いた場合は、一度も来ていない番号と空欄の行で「1900/1/0」が出ました。

次の入力では、期待どおりにならないことがありました。

・日付が文字になっている行:セルの書式を「文字列」にして「2026/9/1」と入れた来店です。MAXIFS は文字の日付を無視します。この式では「日付を確認」と出ます。

・番号の全角と半角のちがい:来店記録に全角で「A009」、一覧に半角で「A009」と入れました。COUNTIFS は、同じ番号と見ませんでした。この人の来店回数は0になり、「来店なし」と出ます。来ているのに「来店なし」と出る人がいたら、番号の全角・半角を見てください。番号は半角にそろえると決めておくと、防ぎやすくなります。

■ MAXIFS が使えない古い Excel

MAXIFS は、Excel 2019 以降(2021、Microsoft 365 を含む)で使えます。Excel 2016 以前では使えません。その場合は、B2を次の式に置き換えます。

=IF(A2="","",IF(COUNTIFS(来店記録!$B$2:$B$1000,A2,来店記録!$A$2:$A$1000,">0")=0,"",AGGREGATE(14,6,来店記録!$A$2:$A$1000/(来店記録!$B$2:$B$1000=A2),1)))

AGGREGATE の14は「大きいほうから数える」、最後の1は「1番目」です。6は「エラーを無視する」という指定です。番号が合わない行は、割り算の答えがエラーになり、無視されます。残った日付のうち、いちばん大きいものが最後の来店日です。

もう1つの書き方は、MAX と IF を組み合わせる配列数式です。

=IF(A2="","",IF(COUNTIFS(来店記録!$B$2:$B$1000,A2,来店記録!$A$2:$A$1000,">0")=0,"",MAX(IF(来店記録!$B$2:$B$1000=A2,来店記録!$A$2:$A$1000))))

こちらは、式を入れたあと、Enter ではなく Ctrl と Shift を押したまま Enter を押します。式が { } で囲まれたら成功です。押し忘れると、答えが違うことがあります。

この PC の Excel で、MAXIFS の式、AGGREGATE の式、配列数式の3つを同じデータで動かしました。確かめた行すべてで、答えが一致しました。ただし、この PC の Excel は新しい版です。実際の Excel 2016 では動かしていません。AGGREGATE は Excel 2010 から、COUNTIFS は Excel 2007 からある関数です。動くはずですが、確かめてはいません。古い Excel をお使いの方は、上の確かめた結果の数字を何行か入れて、同じ答えになるか見てください。

■ 使う前に気をつけること

来店記録の入力は、日付を日付として入れ、番号を半角で入れることです。ここがそろっていないと、数が合いません。月末に、「日付を確認」と出た行がないか見てください。

「90日来ていない」は、お客さまの事情を知らない数字です。出産や転居、長いお休みの方も出ます。連絡するかどうかは、人が見て決めてください。

この記事の式は、Windows の Excel で確かめました。ほかのソフトでは試していません。

■ 自分の来店記録に合わせて作りたい方へ

お店の来店記録の形に合わせて、この式を組み込んだ表を作ることもできます。美容室・サロンの売上と顧客の管理表を Excel で作る出品をしています(3,000円から。オプションは別料金です)。この記事の「来店が空いているお客さまの一覧(最後の来店からの日数)」は、出品のオプションの1つです。表や関数は AI(Claude)を使って作り、架空のデータで動かして確かめてから納品します。

今お使いの来店ノートや記録の写真を、メッセージで送ってください。お客さまの名前は隠してかまいません。作れるかどうかをお返事します。受け渡しは、ココナラのトークルームだけで行います。

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