サロンのメニュー別の件数と売上を、月ごとにExcelで数える(COUNTIFS・SUMIFS)

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ビジネス・マーケティング
月末になると、来店ノートを1ページずつめくって、「カットが何件、カラーが何件」と鉛筆で数え直している。そういうサロンの店長さん向けに、Excel の式を書きます。

来店を1行ずつ入れた表から、月ごとに、メニュー別の件数と売上を出します。使うのは COUNTIFS と SUMIFS の2つです。メニューの書き方がばらばらだと数が合わなくなるので、入力を選ぶ形にして防ぐところまで書きました。

Windows の Excel で、答えを確かめました。月の境目(8/31 と 9/1、12/31 と 1/1)、空の行、0件の月、書き方がちがう入力も入れています。お客さま番号とデータは、すべて架空です。

■ 表の形

シートは2枚使います。

1枚目の名前は「来店記録」にします。1回の来店を1行で入れます。1行目が見出しで、2行目から入れます。

・A列:日付

・B列:お客さま番号

・C列:メニュー

・D列:担当

・E列:金額

この記事の例では、次の13行を入れました。8月から10月の来店です。

・8/3 A001 カット 佐藤 5500

・8/10 A002 カラー 鈴木 8000

・8/24 A003 カット 鈴木 5500

・8/31 A001 カラー 佐藤 8000

・9/1 A004 パーマ 佐藤 11000

・9/7 A002 カット 田中 5500

・9/15 A005 カット 佐藤 5500

・9/21 A003 カラー 鈴木 8000

・9/30 A006 カット 田中 5500

・10/2 A001 カット 佐藤 5500

・10/9 A004 カラー 鈴木 8000

・10/18 A007 パーマ 田中 11000

・10/20 A002 カット 鈴木 5500

日付は、Excel が日付と読む形で入れます。2026/9/1 のようにスラッシュで区切ります。金額は数字だけにします。「5500円」と入れると、足し算の対象になりません。

2枚目の名前は「月別」にします。ここに集計を作ります。

・A1:メニュー(件数の表の見出し)

・B1、C1、D1:月の最初の日。2026/8/1、2026/9/1、2026/10/1 と入れます。表示を「2026/8」の形にしたいときは、セルの書式を「ユーザー定義」にして yyyy/m と入れます。

・A2、A3、A4:カット、カラー、パーマ

・E1:合計

月の見出しは「8月」という文字ではなく、日付そのものを入れます。式がこの日付を使うからです。

■ 件数を数える(COUNTIFS)

B2に、次の式を入れます。

=COUNTIFS(来店記録!$C$2:$C$1000,$A2,来店記録!$A$2:$A$1000,">="&B$1,来店記録!$A$2:$A$1000,"<"&EDATE(B$1,1))

COUNTIFS は、条件がすべて合う行の数を返します。この式の条件は3つです。

1. C列のメニューが、A2(カット)と同じ

2. A列の日付が、B1(2026/8/1)以上

3. A列の日付が、B1の1か月後(2026/9/1)より前

「1か月後より前」と書くのは、月末の日が何日でも、同じ式で使えるからです。2月も、31日までの月も、同じです。EDATE は、日付の何か月後かを返します。12月の見出しでは、次の年の1月1日を返します。

B2を、B2からD4の範囲に広げてコピーします。式の中の $ は、コピーしても動かない印です。$A2 は列を固定して行は動き、B$1 は行を固定して列は動きます。そのため、1つの式をそのままコピーできます。

範囲は2行目から1000行目までにしています。来店記録が1000行を超えたら、式の中の1000を大きな数に直してください。

■ 売上を足す(SUMIFS)

売上の表を、件数の表の下に作ります。7行目は見出しです。A7にメニュー、B7からD7に月の最初の日を入れます。A8からA10には =A2、=A3、=A4 と入れて、メニューを引いてきます。

B8に、次の式を入れます。

=SUMIFS(来店記録!$E$2:$E$1000,来店記録!$C$2:$C$1000,$A8,来店記録!$A$2:$A$1000,">="&B$7,来店記録!$A$2:$A$1000,"<"&EDATE(B$7,1))

SUMIFS は、最初に書いた範囲(ここでは金額のE列)を、条件が合う行だけ足します。条件の書き方は COUNTIFS と同じです。B8からD10の範囲にコピーします。

合計は、E2に =SUM(B2:D2)、B5に =SUM(B2:B4) のように入れます。0件の月も、エラーにならず0になります。この例では、8月のパーマが0件です。

■ Excel で確かめた結果

上の13行で、答えは次のとおりでした。

件数

・カット:8月2、9月3、10月2(合計7)

・カラー:8月2、9月1、10月1(合計4)

・パーマ:8月0、9月1、10月1(合計2)

・月ごとの合計:4、5、4(全体で13)

売上

・カット:11,000円、16,500円、11,000円(合計38,500円)

・カラー:16,000円、8,000円、8,000円(合計32,000円)

・パーマ:0円、11,000円、11,000円(合計22,000円)

・月ごとの合計:27,000円、35,500円、30,000円(全体で92,500円)

13行を自分で数え直した値と、全部一致しました。8/31 の来店は8月に、9/1 の来店は9月に入りました。2026/12/31 と 2027/1/1 の行を足して、12月と1月に分かれることも見ました。来店記録の途中の行を空にしても、エラーは出ず、その行の分だけ数が減りました。

■ 月の列を作るやり方

来店記録に、F列「月」を作る方法もあります。F2に次の式を入れて、下にコピーします。

=IF(ISNUMBER(A2),DATE(YEAR(A2),MONTH(A2),1),"")

その月の1日の日付が出ます。月別の表の式は、次のように短くなります。

=COUNTIFS(来店記録!$C$2:$C$1000,$A2,来店記録!$F$2:$F$1000,B$1)

さきほどの式と、件数・売上のすべてのマスで同じ答えになりました。短くて読みやすいのが利点です。来店記録に列が1つ増えるので、行を貼り付けるときに F列の式を消さないよう気をつけてください。

F2の式の ISNUMBER は、日付が文字になっている行を、月にしないための守りです。ISNUMBER をつけないで試すと、「2026/10/23」という文字の日付が、10月として出ました。YEAR や MONTH が、文字から年と月を取り出したためです。日付の形の文字が、Excel の判断で日付として読まれました。ISNUMBER をつけると、この行は空になります。

■ メニューの書き方のちがいで、数がずれる

次の行を、10月のカットの行の下に足して試しました。

・「カット」(半角のカタカナ)

・「カット 」(最後に空白が1つ)

・日付が文字の行

・金額が全角の「5500」の行(文字として入った)

・ふつうの「カット」の行

足す前の10月のカットは2件でした。足したあとは4件で、数えられたのは次の2行です。ふつうの「カット」の行と、金額が全角の行です。「カット」の行と、最後に空白がある行と、日付が文字の行は、数えられませんでした。見た目は同じ「カット」でも、COUNTIFS は別のものとして扱い、エラーも出しません。数がだまって減ります。

金額が全角の行は、件数には入りました。売上には入りません。足したあとの10月のカットの売上は16,500円で、ふつうの行の分だけ増えました。件数と売上が食い違うときは、金額の列に文字が混ざっていないか見てください。

防ぐには、メニューを入力リストから選ぶ形にします。

1. メニューの名前を、「月別」シートのA2からA4に書いておきます。

2. 「来店記録」のC2からC1000を選びます。

3. 「データ」タブの「データの入力規則」を開きます。

4. 「入力値の種類」を「リスト」にして、「元の値」に =月別!$A$2:$A$4 と入れます。

5. OKを押します。

C列の欄に矢印が出て、A2からA4にある名前だけを選べるようになります。

Excel で、「カット」と最後に空白のある「カット 」の2つは、入力規則が「正しくない値」と判定しました。「カット」は通りました。実際の画面で打ち込んで、エラーの表示を見る操作までは、していません。

コピーして貼り付けた値には、入力規則が効きません。月末に、数が合わないと感じたら、来店記録のC列を並べ替えて、リストにない名前が混ざっていないか見てください。

■ 使う前に気をつけること

メニューを増やしたら、月別シートに行を足して、入力リストの範囲も広げてください。リストに書いていないメニューは、集計に出ません。

件数の合計が、来店記録の行数と合っているか、月末に1度見てください。この例では13行で、合計も13でした。合わないときは、メニューの書き方か、日付が文字になっている行があります。

この記事の式は、COUNTIFS、SUMIFS、EDATE だけです。Excel 2007 以降にある関数で、新しい版でなくても動くはずです。ただし、確かめたのは Windows の Excel 16.0(新しい版)だけです。古い版では動かしていません。ほかのソフトでも、試していません。

■ 自分の来店記録に合わせて作りたい方へ

お店の来店記録の形に合わせて、この式を組み込んだ表を作ることもできます。美容室・サロンの売上と顧客の管理表を Excel で作る出品をしています(3,000円から。オプションは別料金です)。表や関数は AI(Claude)を使って作り、架空のデータで動かして確かめてから納品します。

今お使いの来店ノートや記録の写真を、メッセージで送ってください。お客さまの名前は隠してかまいません。作れるかどうかをお返事します。受け渡しは、ココナラのトークルームだけで行います。

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