会社のYouTubeを作ろうとすると、最初に社名、事業紹介、強み、実績を説明したくなりませんか。
どれも伝えたい情報です。でも、商品について調べている視聴者が、先に知りたいこととは違うかもしれません。
今回は、会社紹介から始まる台本を、視聴者の疑問から始める形に直してみます。撮影前の原稿でも見直せる方法です。
■ タイトルで約束した答えが、冒頭にありますか?
例えば「収納棚のサイズ選び」という動画を開いたとします。
ところが、最初に会社の沿革や商品への思いが続くと、サイズの話がいつ始まるのか分かりません。
YouTube公式ヘルプでも、タイトルやサムネイルから期待した内容と、動画冒頭の内容が合っているかを確認するよう案内されています。
そこで、台本の冒頭を読む前に、動画のタイトルだけを見てください。
「このタイトルを選んだ人は、何の答えを待っているだろう?」
その答えを、冒頭に置けているか確かめます。
■ 会社紹介から始まる台本を、書き直してみる
以下は、架空の家具店を想定した自作例です。実際の店舗や顧客事例ではありません。
動画のタイトルは「収納棚のサイズ選び。買う前に確認したい置き場所の余白」とします。
【修正前】
「こんにちは。私たちは、暮らしに合う家具をご提案している家具店です。さまざまな収納家具を取り扱い、お部屋づくりをお手伝いしています。今回は、収納棚の選び方についてお話しします。」
会社の説明はありますが、どんなサイズの失敗を防ぐ動画なのかが、まだ見えません。
【修正後】
「棚を置く横幅は測った。でも、扉を開けたら通路が狭くなった。そんな行き違いを避けるために、今回は棚の奥行きと、扉を開ける場所の余白を図で比べます。家具店の〇〇です。まず、こちらの配置をご覧ください。」
修正後は、視聴者が困る場面と、これから見せる内容を先に伝えました。店名の紹介は、その後に短く残しています。
画面にも、閉じた棚だけでなく、扉を開けた状態の配置図を出します。話していることと見せるものをそろえるためです。
■ 会社紹介は、説明の役割に合わせて置く
会社紹介を全部削る必要はありません。
商品を比較する理由を説明するときに、取り扱っている商品の範囲を伝える。相談の案内をするときに、対応できる内容を伝える。
その情報が必要になる場面へ移す方法があります。
会社自体を紹介する動画なら、会社紹介から始める構成も考えられます。毎回同じ順番にせず、その動画を開いた人の目的に合わせましょう。
AIで台本を整える場合も、「もっと魅力的にして」だけで終えず、次のように直す範囲を指定できます。
「この動画のタイトルを見た人が、最初に知りたい答えは何かを整理してください。その答えに関係する説明から始め、会社紹介は必要な場面へ移してください。元の原稿にない実績や商品情報は追加しないでください。」
出てきた原稿は、タイトルに対する答えがあるか、実際に見せられる内容かを確認して使います。
■ 今日やることは、次の台本の冒頭を書き直すこと
次に作る動画を一つ選び、冒頭の原稿から会社名や沿革をいったん外して読んでみてください。
残った文章で、「何に困っている人へ、何を見せる動画か」が分かるでしょうか。
分からなければ、視聴者の疑問に答える一文を書き、その後へ必要な紹介を戻します。
すでに公開している動画なら、YouTube Studioで動画ごとの視聴者維持率を確認し、冒頭の内容と照らし合わせてみましょう。データの処理には通常1〜2日かかります。再生数が少ない段階で、離脱の原因を会社紹介だけに決めつけないことも大切です。
動画を見た後の案内は、こちらの記事で紹介しています。
YouTubeは見られるのに問い合わせが来ない。概要欄で確認したい3つのこと
「商品について何を動画にするか」「どの順番なら疑問に答えられるか」が決まらない場合は、企業YouTubeの企画・構成をご相談いただけます。基本サービスは動画1本分の企画・構成案で、完成動画や台本制作は含みません。
撮影不要の企業YouTube企画・構成を作ります
参考情報:YouTube ヘルプ「視聴者維持率を左右する重要なシーンを測定する」「YouTube でのエンゲージメントを把握する」
最終確認日:2026年10月29日
※台本は説明用の自作例です。この構成による視聴維持率や問い合わせ増加の効果検証は行っていません。