こんにちは。ひろりんです。
今日は、子どもの「できない」について、少しお話ししたいと思います。
「早く着替えなさい!」
「いつまで遊んでいるの?」
「何回言ったら分かるの?」
朝の忙しい時間。
何度声をかけても、なかなか動かない子ども。
時計を見ながら、つい声が大きくなってしまう。
そんな経験はありませんか?
私も学校で子どもたちと過ごしてきた中で、何度も考えさせられたことがあります。
どうしたら、この子は動き出せるんだろう。
今日は、そんなお話です。
⭐「やりなさい」では動けなかった子
以前、子どもの支度について、こんな話に出会いました。
自分の準備を進めることが難しく、なかなか動き出せない子がいました。
周りの大人が声をかけても、思うようには進みません。
ところが、あるとき、大人がその子に小さな役割をお願いしたそうです。
すると、その子が動き始めたのです。
「自分のことをしなさい」と言われたときには難しかったのに、誰かの役に立てる場面では動けた。
もちろん、どの子にも同じ方法が通用するわけではありません。
でも、私はこの話を知って、改めて思いました。
子どもが動けないのは、やる気がないからとは限らないんだな。
動き出すためのきっかけが、まだ見つかっていないだけなのかもしれません。
※このエピソードは、子どもへの関わり方を考えるため、過去の相談をもとに一般化して紹介しています。
⭐大人には簡単でも、子どもには難しいことがある
学校でも、こんな子どもたちに出会ってきました。
何から始めればよいか分からない子。
一度にいくつも言われると、混乱してしまう子。
失敗するのが怖くて、最初の一歩が出ない子。
周りの子が当たり前のようにできることでも、その子にとっては大きな壁になっていることがあります。
でも、大人から見ると、つい思ってしまうんですよね。
「どうして、こんな簡単なことができないの?」
私も教育現場で、子どもへの伝え方を考え直したことが何度もあります。
できないことばかり見ていると、子どものよさが見えにくくなってしまう。
そして、子ども自身も、
「どうせ自分にはできない」
と思うようになるかもしれません。
それは、少し寂しいことですね。
⭐「できない」を「どうしたらできる?」に変えてみたら
例えば、朝の支度が進まないとき。
「早く全部やりなさい!」
ではなく、
「まず、靴下からにしてみようか」
と、一つだけ伝えてみるとか。
片づけが苦手なら、
「このおもちゃだけ、一緒に戻そうか」
とか、小さなところから始めてみる。
また、料理に興味がある子なら、
「今日はレタスをちぎってくれる?」
と、できそうな役割を渡してみるのはどうでしょう。
全部できなくてもいいんです。
途中で止まっても、失敗してもいい。
大切なのは、子どもが、
「あ、これならできそう」
と思える入口を見つけることです。
その入口は、一人ひとり違います。
だから、親も先生も、子どもと一緒に探していくのだと思います。
⭐小さな「できた」が、次の一歩に
私は、子どもの自立を大切にしています。
でも、自立とは、何でも一人でできるようになることではありません。
自分で考える。
自分に合った方法を見つける。
困ったときには、誰かに助けてもらう。
そうやって、少しずつ自分の生活をつくっていくことも、自立だと思っています。
昨日はできなかったことが、今日、少しできた。
今日は難しかったけれど、明日は違う方法を試してみようと思えた。
そんな小さな変化が、やがて子どもの自信につながっていくのではないでしょうか。
すぐに結果が出なくても、大丈夫です。
子どもが育ちは、一人ひとり違うのですから。
⭐お母さん、お父さんも、毎日頑張っています
ここまで読んで、
「そんなふうに優しく声をかけられたらいいけど……」
と思った方もいるかもしれません。
そうですよね。
朝は忙しいですし、仕事も家事もあります。
何度言っても動かない子どもを前に、いつも穏やかでいるのは難しいものです。
つい叱ってしまった日があっても、それだけで親として失格になるわけではありません。
明日、ほんの少し声のかけ方を変えてみるとか。
それだけでも、十分ですね。
そして、うまくいかなかったら、また別の方法を考えましょう。
親も子どもも、試行錯誤しながら育っていくものです。
⭐その子に合った「できる」を、一緒に探したい
38年間、学校で子どもたちと向き合ってきて、今も大切にしていることがあります。
それは、「できないことを直す」だけでなくて、「その子ができるようになる道をさがす」ということです。
子どもには、それぞれのよさがあります。
今はまだ見つかっていない力も、きっとあります。
親ごさんが一人で、その方法を探し続けなくてもいいですよ。
「何度言っても動かない」
「どう接したらいいのか分からない」
「私の育て方が悪いのかな」
そんな気持ちになったときは、どうぞお話しください。
すぐに答えが見つからなくても、一緒に考えることはできます。
今日できなかったことが、明日もできないとは限りません。
お子さんに合った小さなきっかけが、未来への一歩になる。
私は、そう信じています。
今日も子育て、お疲れさまでした。
☘️☘️ひろりんでした。☘️☘️