⬛うつ病の重症度⬛

⬛うつ病の重症度⬛

記事
コラム
 私が精神科看護師をしていた頃、患者さんにこう聞かれました。
「私って軽症なんでしょうか? 入院していていいのかな、って思って」
 と死にそうな顔で言われました。私は自分がうつ病で何度も自殺を図ったことがあったので、うつ病の真実をお伝えしました。
「申し上げにくいことを言いますが、傷つかないでくださいますか?」
「はい、はっきり言って下さい」
 そうおっしゃるので、なるべくソフトに伝えました。
「重いうつ病かではなく、うつ病自体が重病なんです。確かに質問紙検査で重症度を【一応】つけられます。けれど、治療ではその検査の結果で治療方針を決めてないことがほとんどですね。だから重症なのでしょうか、というお尋ねの答えは、はい、ですね。」
 と言うと、
「そうなんですか……。」
さらに言いました。
 さらに続けました。
「あと、薬が強いから重症、薬が弱いから軽症、というのもよくある誤解です。薬は合う合わないがかなりありますから、効果の強さはどの薬もそこまで大きく変わらないです。しかし、副作用は薬によってかなり違います。医師は、うつを治す力よりむしろ気にしているのは副作用ですね。私も患者さんの薬が変わったときには、効果よりまず副作用を気にして看ていますね」
 と言ったら表情が明るくなりました。
 うつ病は少なくとも後遺症のない骨折よりも重症です。もちろん、下半身麻痺や脊髄損傷になるような骨折は別です。そちらのほうが遥かに重いです。しかし手術がいらないものなら、圧倒的にうつ病が苦しいです。私は足が真っ二つに折れたり、骨盤が割れるように骨折したりして激痛に耐えていたことがあります。全治6ヶ月などでしたが、うつ病の方が遥かに苦しいかったです。

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す