お祝いのポチ袋や、お店のお品書きに和柄を入れたい。でも素材サイトの画像は、色が雰囲気に合わない、拡大すると粗くなる、そもそも「麻の葉」が何のお祝い向きなのか分からない。結局、なんとなくの画像で妥協しがちです。
そこで、和柄を選んで、色も大きさも自分好みに変えて、そのまま名刺やポチ袋のサイズで書き出せるサイト「和柄スタジオ」を作りました。ブラウザだけで柄づくりから書き出しまでできる仕組みです。
27種の柄を、色も大きさも自由に
麻の葉、青海波、七宝、矢絣、千鳥格子など、定番の和柄が27種あります(画像の①)。大きさ・線の太さ・角度をスライダーで変え、線で描くか塗りつぶすかも選べます。2つの柄を薄く重ねたり、和紙のようなかすれを足したりもできます。
選んだ柄には、意味と由来が3行で出ます(②)。たとえば矢絣は、放った矢は戻らないことから嫁入りの縁起柄とされてきた、という具合です。縁起の意味は諸説あるので、参考にした資料も一緒に表示しています。
「何のお祝いか」から選べる
和柄に詳しくなくても大丈夫なように、「目的から選ぶ」を用意しました。出産・七五三なら麻の葉、長寿のお祝いなら亀甲、結婚なら七宝や矢絣、開店なら青海波や市松。選ぶと、柄と配色がまとめて決まります。
季節の色は「平安時代の重ね着」から
配色で気に入っているのが「季節の配色」です。平安時代の貴族が、衣を重ねたときの色の組み合わせに季節の名前を付けた「襲(かさね)の色目」を、春夏秋冬のパレットにしました。春の「桜」、夏の「卯の花」、秋の「紅葉」など。季節ごとに柄の色を替えるだけで、お店のメニューやSNS投稿にさりげない季節感が出せます。
名刺・ポチ袋・Web会議の背景にそのまま
できた柄は、用途別のサイズで書き出せます。名刺(91×55mm、印刷所向けの塗り足し付きも可)、ポチ袋のA4展開図、Web会議の背景、スマホ壁紙、SNS投稿、Webサイトのヘッダー。文字を入れる無地のスペースも付けられます。拡大しても粗くならない形式(SVG)や、Webページの背景に貼るコード(CSS)でも出せます。
作った柄は、お店のメニューなど商用でも自由に使えます。ただし画面の色と印刷の色は少し変わるので、大事な印刷物はSVGを印刷所に渡して相談してください。
迷ったら「比較」に並べる
色や大きさを変えていると、さっきの案のほうがよかった、となりがちです。気になった案は「比較」に4つまで保存でき、クリックか数字キーで一瞬で切り替えて見比べられます。「戻る」「初期値に戻す」もあるので、気軽に試せます。
和柄の形は、画像生成ではなく図形の計算で描いているので、SVGで書き出せばどれだけ拡大しても線がにじみません。
素材を探す時間を、柄を楽しむ時間に
たとえば、出産祝いのポチ袋なら「出産・七五三」の柄と配色を選び、好みに合わせて調整してA4の展開図に書き出す。素材を探す時間を、柄を選んで楽しむ時間に変えたい。そんな思いで作成しました。
今回は、こんな道具も作れるという制作事例として紹介しました。和柄スタジオは現在、一般公開・配布していません。