「直したつもり」を防ぐ――元大学教員が修正確認にこだわる理由

「直したつもり」を防ぐ――元大学教員が修正確認にこだわる理由

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私の校正サービスでは、アフターサービスとして「修正確認」を行っています。校正後にご自身で直していただいた原稿をもう一度お送りいただき、修正がきちんと反映されているかを確認するものです。「直したつもりなのに、一か所だけ漏れていた」という提出前の不安を減らすための仕組みです。このひと手間を大切にしているのには、2つの経験が関係しています。

■卒業論文の指導で感じた「もったいなさ」

1つ目は、大学教員として卒業論文を指導した経験です。

原稿に修正点を書き込んで返しても、次の指導までにすべて直してくる学生は、多くありませんでした。

彼らが受けてきた授業の多くは「7割できれば合格」という評価です。ですから、指摘を一部見落としても気にならないのは、ある意味自然なことかもしれません。

けれども、それは実にもったいないことです。指導は無料ではなく、授業料に含まれています。せっかくの指摘を活かさないのは、その対価を無駄にしているのと同じです。その無駄をなくしたい。これが1つ目の理由です。

■査読者として見てきた厳しさ

2つ目は、学術研究誌の査読者(審査員)を務めた経験です。

掲載に値すると判断された論文でも、そのまま載ることはほとんどありません。たいていは査読者から修正の助言や指示があり、「それに対応すれば掲載可」という条件付きで審査が進みます。

執筆者はすべての指摘に対応し、対応できない点はその理由を示さなければなりません。指摘を1つでも見過ごせば、査読者は必ず気づきます。学術論文では、それほどの丁寧さが求められるのです。

■見落としは、誰にでもあるもの

とはいえ、どれほど慎重な人でも、自分の原稿の直し漏れには気づきにくいものです。大切なのは、それに気づける仕組みを持つことです。

大学のレポートや卒業論文は、その習慣を身につける最初の場です。修正確認を通して、ご自身がどんなところを見落としやすいのかを知っていただければ、次の論文にもきっと活きてきます。

卒業論文や投稿論文の仕上げに不安がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。
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