卓上デッサンのコツ

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みなさん、こんにちは!
今回は、美術の試験や練習でよくある「卓上デッサン」のコツについてお話しします。卓上デッサンとは、与えられたモチーフを自分で机の上に配置して描く課題のこと。

この課題で何よりも求められているのは、「与えられたモチーフが、確かにその卓上に存在している(配置されている)」という状況を、絵だけで説明することです。文字にすると当たり前に思えますが、これが案外難しいんですよね。形を正確に取ることや、パース(遠近法)など、デッサンにはたくさんのコツがありますが、今回はその中から「与えられたモチーフの扱い方」に絞って解説します。

【 モチーフの「らしさ」をロジカルに考える】
まず大前提として大切なのは、「そのモチーフの“らしさ(特性)”について、感覚ではなくロジカル(論理的)に考えること」です。

“人間の目は、視覚情報だけで物体の「本質」を察知している”
心理学などの分野では、「人間が外部から得る情報の約8割は視覚情報である」と言われています。私たちは、たとえこれまでに一度も見たことがない未知の物体を前にしたとしても、その表面の質感、周囲の物との関係性を見ただけで、「これはずっしり重そうだな」「触ったらザラザラしていそうだな」「ここは柔らかそうだな」と、ある程度その特性を察知することができます。(もちろん、レンガのブロックを見たら『重くて硬い』と直感的に分かるような、これまでの経験値によるものもあります)

【描く前に!モチーフの特性を言葉で書き出してみる】
頭の中だけで考えようとせず、いきなり描き始める前に、まずはモチーフの特性を言葉にして書き出してみるのがおすすめです。
いくつか例を挙げてみましょう。

• 縄跳び
(特性)長い、パーツによって素材(プラスチックと紐)が違う。紐は柔らかく、持ち手はプラスチック製で硬い。
• ガラスのコップ
 • (特性)透明である、光を反射・透過する、素材として硬い。

このように、目の前のモチーフがどんな性質を持っているのかを、一度メモ帳の隅にでも書き出してみます。

【特性がわかると、「扱い方」や「描き分けるポイント」が見えてくる】
特性を書き出すと、そのモチーフを画面の中でどう扱えばいいか、そして「どこを強調して描き分けなければいけないか」という作戦が自動的に見えてきます。

• 縄跳びの場合:
「長い」という特性がわかっていれば、なんとなく置くだけでなく、長い紐をしなやかに全体に配置させてその空間の広がりを表現することができる。パーツごとの特性がわかっていれば、紐の有機的な曲線と、持ち手の直線的なシャープさを対比させて描き分けるべきポイントが明確になります。

• ガラスのコップの場合:
「透明」「硬い」がわかっていれば、ガラスの輪郭の「硬さ」をシャープに描きつつ、ガラス越しに透けて見える背景の歪みや、光の映り込みを丁寧に追うことが描き分けるポイントになります。

言語化することで、なんとなく眺めて描く状態から、「ここをこう描いて魅せるんだ」という確信に変わるわけです。

【モチーフ同士の「関係性」で、さらに特性を際立たせる】
それぞれのモチーフが持つ特性は、単体で描くよりも、モチーフ同士を組み合わせて関係性を持たせることで、何倍も強く引き出すことができます。

例えば
・布の上にレンガのブロックを置く場合:
レンガの重みで、下の布がぐっと沈み込んだり、引っ張られるようなシワができたりしますよね。
この「布の沈み込み」という関係性(影響し合っている様子)をしっかり描写することで、見る人には「布の柔らかさ」と「レンガの重さと硬さ」が、お互いを引き立て合って強烈に伝わります。

モチーフをどう関わらせればお互いの特性が一番生きるか。それを計算して配置できるようになれば、卓上デッサンは一気に魅力的になります。
まとめ
卓上デッサンは、ただ目の前にあるものを写すだけでなく、「その物質がどんな性質を持っているのか」を観察し、ロジカルに画面に翻訳していく作業です。
1. モチーフの特性を一度言葉に書き出してみる。
2. 扱い方と描き分けのポイントを明確にする。
3. モチーフ同士の関係性でより魅力的に。

描き始める前に、ぜひこのステップを意識してみてください。これだけで、あなたのデッサンの説得力が格段にアップしますよ!
それでは、次回のブログもお楽しみに!

 最後までお読みいただきありがとうございます。
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