折り紙の線がつくる自分だけの物語

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ビジネス・マーケティング
こんにちは!植田涼介です。

一枚の四角い折り紙を手に取ったとき、人はそこにどんな可能性を見るでしょうか。最初はただの平らな紙に過ぎませんが、何度も角を折り合わせ、折り目を重ねていくうちに、立体的な立体や愛らしい生き物の形へと姿を変えていきます。一度ついた折り目は、たとえ紙を元通りに広げたとしても完全に消えることはありません。しかし、その刻まれた線の交差点こそが、まったく新しい形を生み出すための大切な目印になります。

キャリアや人生の歩みにおいても、私たちはこれまでにたくさんの選択をし、折り目をつけてきました。時には自分が望まない方向に折れてしまったと感じたり、しわだらけになって失敗したと思ったりすることもあるかもしれません。もう元のまっさらな紙には戻れないと落胆してしまう瞬間もあるでしょう。

しかし、個人向けのキャリアカウンセリングや面接指導を通じて多くの方とお会いする中で感じるのは、無駄な折り目など一つも存在しないということです。一見すると歪みや傷に見えるような経験の痕跡こそが、その人だけにしか作れない独特の美しさや強みを形作っています。

以前お話ししたご相談者様は、何度も職を転々とされてきたことに強いコンプレックスを抱いていらっしゃいました。履歴書に並ぶいくつもの経歴を、自分の計画性のなさを示すマイナスの折り目だと決めつけていたのです。自分は一つのことを長く続けられない人間なのだと、自分自身を深く傷つけていました。

そこで私は、その方が通ってきた多様な職場環境や、そこで出会った人々とのエピソードを一つずつ丁寧に紐解いていきました。すると、いくつもの異なる場所を経験してきたからこそ培われた、どんな環境にも素早く馴染む柔軟さや、多様な人の気持ちに寄り添える共感能力が見えてきたのです。

直線的なルートだけが正しい歩みではありません。何度も折り曲げられ、回り道をしたからこそ生まれる深みや立体感があります。紙を折る角度をほんの少し変えてみるだけで、今まで失敗だと思っていた経験が、誰も真似できない魅力的な強みへと生まれ変わります。

自分の中にあるたくさんの折り目を隠そうとする必要はありません。それらをじっくりと見つめ直し、どう組み合わせて新しい形を作るかを考えてみること。折り重ねてきた時間があるからこそ、あなたという存在はより豊かで多層的な魅力を放つのです。
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