「消したかったのは、拡大すると見える小さなヒゲだけでした」
1ページの修正に8時間以上。それでも完璧には直せなかった話
こんにちは。ビリケンシストレ工房です。
前の記事では、AIに「そこだけ直して」と伝える難しさを書きました。
今回は、その修正にどれだけ時間がかかったかという話です。
漫画本を制作していたとき、一ページの修正に8時間以上かけたことがありました。
新しいページを一から作る時間ではありません。すでにできている一ページを、納得できる形に直すための時間です。
しかも、8時間かけて完璧にできたわけではありません。最後は睡魔に襲われて、直し切れないまま、その日の作業を諦めました。
■「あと少し」が、終わらない
最初から全部ダメな画像なら、作り直す判断もしやすいと思います。
困ったのは、ほとんどできているページでした。
ここまで作ったものを捨てたくない。
気になる部分さえ直れば、完成にできる。
そう思うと、もう一回だけ直してみようとなります。
修正版を確認する。
元のページと見比べる。
直ったところと、変わってしまったところを探す。
また指示を出す。
その繰り返しで時間が過ぎていきました。
■作業しているのに、完成へ近づいているとは限らない
修正版は増えていきます。
でも、ファイルが増えたからといって、その分だけ完成に近づいているわけではありません。
一か所はよくなったけれど、別のところは前の方がよかった。そんな状態になると、どちらを残すかという判断まで必要になります。
直す作業に加えて、比較する作業も増える。
疲れてくると、その判断も難しくなりました。
「もうこれでいいか」と思う一方で、気になる部分は見えている。かといって、もう一回頼めば完成するという確信もありません。
この状態が、かなりこたえました。
■8時間かけたら、成功談になると思っていた
もし最後にきれいに直っていたら、
「苦労したけれど、完成しました」
と書けたと思います。
でも、実際はそうなりませんでした。
8時間以上かけても、完璧にはできなかった。
眠くなって、続けられなくなった。
その日は、そこで諦めた。
これも制作中に起きた現実です。
AIを使ったから短時間で終わった、という話ばかりではありません。私の場合は、人間が確認し、判断し、やり直す時間がかなり必要でした。
■完成させるには、区切りを決めることも必要だった
今回の経験を振り返ると、「気になるところを全部直す」だけでは、作業を終えられないことがあると感じます。
どこまでできたら採用するのか。
どの版を基準として残すのか。
どこで作業を止めて、次へ進むのか。
その判断も、作り手の仕事でした。
もちろん、間違いをそのままにしていいという意味ではありません。
ただ、直すたびに比較と確認が必要になる以上、修正を続けること自体にも時間と体力がかかります。
一ページに8時間以上かけた経験は、そのことを身をもって知った出来事でした。
■それでも、本として残したかった
販売中の漫画本『生成AIで開発実録漫画を作るまで』は、MT5用の半自動決済・管理補助ツール「Dynamic-Panel」を作り、直し、商品として形にするまでの開発実録です。
その経験を漫画本にまとめる作業でも、こうした苦労がありました。
完成品だけを見ると、途中で何時間立ち止まったかは分かりません。
このブログでは、本づくりの裏側も少しずつ紹介していこうと思います。
今回は、「たった一ページでも、8時間以上かけて直し切れないことがあった」という話でした。
興味のある方は、プロフィールの出品サービスから『生成AIで開発実録漫画を作るまで』をご覧ください。
ビリケンシストレ工房