「この作業、自動化できませんか?」というご相談をいただくとき、
最初にこちらからお願いすることは、だいたい決まっています。
逆に言えば、それさえ手元にあれば、話がとても早く進みます。
今日はその3つを書きます。
■ 1. 実際に使っているファイル
Excelでも、スプレッドシートでも、紙をスキャンしたものでも構いません。
「今、目の前で使っているそのもの」が一番役に立ちます。
きれいに整理し直す必要はありません。
むしろ、整理する前の状態を見せていただく方がありがたいです。
列がずれている、同じ意味の項目が2箇所にある、空白の行が挟まっている。
そういう「現場の跡」にこそ、自動化で気をつけるべき点が現れます。
機密情報が含まれる場合は、社名や金額をダミーの値に置き換えたもので
まったく問題ありません。見たいのは中身ではなく、形です。
■ 2. 今の作業手順
「Aを開いて、Bからコピーして、Cに貼って、色を変えて、印刷する」
この粒度で構いません。箇条書きで十分です。
文章にしにくい場合は、実際の画面を録画したものが最も早くて正確です。
スマートフォンでパソコン画面を撮った動画でも大丈夫です。
手順書として整える必要はありません。
「いつもやっていることを、そのままやって見せる」だけで、
こちらは必要な情報をほぼ全部受け取れます。
■ 3. 「こうなったら理想」の一文
これが3つの中で一番大事です。
たとえば、
・月末に3時間かかっている集計を、ボタン1つで終わらせたい
・毎朝サイトを見て書き写す作業を、朝には終わっている状態にしたい
・請求書の作成で、金額の打ち間違いをなくしたい
技術的にどう作るかは、こちらで考えます。
決めていただきたいのは「何が楽になったら嬉しいか」だけです。
ここが曖昧なまま作ると、動くけれど誰も使わないものができあがります。
実際、そうなってしまった例を何度も見てきました。
■ 揃っていなくても大丈夫です
とはいえ、最初から3つ全部が揃っていることは稀です。
「1と2はあるけれど、理想の形が自分でもよく分からない」
という状態でご相談いただくことがよくありますが、
それで困ることはありません。
こちらから質問を重ねながら、一緒に言葉にしていきます。
むしろ、そこを一緒に考えるところから仕事が始まると思っています。
■ 最後に
自動化の相談で一番もったいないのは、
「たぶん無理だろう」と自分で判断して、相談しないことです。
一見複雑に見える作業が意外と簡単だったり、
逆に単純そうな作業が難しかったりします。
これは実際に手順を見てみないと分かりません。
「これって自動化できるものなんでしょうか」という
確認だけのご相談も歓迎しています。
可否をお調べするところまでは、費用はいただいていません。
お気軽にどうぞ。