「Lumio(ルミオ)」という会社に半信半疑のまま賭けた最後の望み

「Lumio(ルミオ)」という会社に半信半疑のまま賭けた最後の望み

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コラム

藁にもすがる思いでボタンを押した夜。


翌朝、パソコンの画面を開くと、昨日電話があったLumio(ルミオ)から約束通りメールが届いていた。

事務所のパイプ椅子に腰掛け、冷めた缶コーヒーを口に含みながら、半信半疑のまま添付された資料と求人サイトの案内ページを開く。

最初は警戒感剥き出しで流し読みするつもりだった。しかし、内容を読み進めるうちに、気づけば食い入るように画面を見つめていた。

一般的な求人誌や大手の求人サイトは、応募があろうがなかろうが「掲載するだけで数十万円」という高額な費用が発生する。うちが15万円を一瞬で失ったのも、まさにこの構造のせいだった。

だが、ルミオの求人システムは従来の常識とは大きく違っていた。

無駄な初期掲載費用を極力抑え、自社が希望する条件(うちで言えば「パソコンの基本操作ができて真面目に務めてくれる事務員」)に合致する求職者へダイレクトに情報を届ける設計になっているという。

「……これなら、うちみたいな規模の小さな会社でもリスクを最小限に抑えて試せるんじゃないか?」

もちろん、一瞬で100%信用したわけではない。画面に表示された「Lumio」「ルミオ」というロゴを凝視しながら、「本当に大丈夫か?」と何度も頭の中で葛藤した。

しかし、今のうちにはもう引き返せる道など残されていない。

現場の職人たちは事務作業の手伝いに限界を感じてイライラしているし、俺自身も連日22時過ぎまで残業する日々が続いている。ハローワークからの連絡は皆無で、求人誌も全滅。

このまま手をこまねいていれば、現場の不満が爆発して会社自体が立ち行かなくなるのは目に見えていた。

「15万円をドブに捨てた俺が、何を今さら迷っているんだ。リスクが少ないなら、やるだけのことはやってみよう……!」

俺は意を決して申し込みフォームへ必要事項を入力し、藁にもすがる思いで送信ボタンをクリックした。

「頼む、1人でいいから……普通に真面目に働いてくれる人が来てくれ」

暗い事務所でパソコンの画面を見つめながら、俺は祈るような気持ちで呟いていた。
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