Shopeeで海外向けに商品を販売する場合、日本国内での販売とは異なる
費用や通貨の扱いに注意する必要があります。
例えば、日本円で仕入れた商品を海外市場で販売し、売上金を日本円で
受け取る場合です。
現地通貨での売上、販売関連費、国際配送費、為替換算などを整理しないまま計算すると、想定した利益と実際に残る金額に差が生じることがあります。
今回は、Shopeeの利益計算を始める際に確認したい実務上のポイントを
紹介します。
1. 販売先の国と通貨を確認する
まず、販売先の国と使用する通貨を確認します。
Shopeeでは、対象市場や利用条件によって、販売関連費や配送に関する
条件が異なる場合があります。
そのため、すべての市場に同じ手数料率や物流費を当てはめるのは
避けましょう。
最低限、次の情報を記録します。
販売先の国
販売通貨
商品販売価格
適用される販売関連費
参加している施策や値引き条件
配送方法と費用負担者
料金条件を確認した日付
実際の料金は、対象市場の公式案内と自店の精算明細を照合して確認します。
2. 販売通貨と日本円を分けて計算する
海外販売の利益計算で基本となるのは、通貨を混在させないことです。
例えば、現地通貨の売上から、円建ての仕入れ代金をそのまま差し引いても、意味のある計算にはなりません。
まず販売通貨で売上と同じ通貨の費用を整理し、次に換算条件を確認して
日本円へ換算します。
【説明用の仮定例】
販売額:100通貨単位
販売側の費用:20通貨単位
差し引き後:80通貨単位
仮に1通貨単位=4円なら、日本円への換算額は320円です。
日本側の仕入れ・物流などの費用が200円なら、列挙した費用を引いた残額は120円となります。
これは説明用の単純なモデルであり、実際のShopeeの料金や為替条件を
示すものではありません。
3. 送料の負担者を確認する
利益計算では、送料を一つの金額として扱ってしまうことがあります。
しかし、購入者が支払う送料と販売者が負担する配送費は同じとは
限りません。
また、国際配送だけでなく、日本国内で発生する配送費や梱包資材費などが
関係する場合もあります。
確認したい項目は次のとおりです。
購入者が支払う送料
販売者が実際に負担する送料
国内配送費
国際配送に関する費用
梱包資材費
送料の補助や調整金額
重要なのは、すでに販売先の精算から差し引かれている費用を、
別の項目でもう一度差し引かないことです。
費用の重複を防ぐために、どの明細に何が含まれているのかを
確認しましょう。
4. 為替レートは試算と実績を分ける
仕入れ前に利益計算を行う場合、参考為替レートを使って試算することが
あります。
ただし、実際の精算や送金では別の換算条件が適用される場合があります。
そのため、試算時のレートと実際の換算条件を分けて記録します。
例えば、次の情報を保存します。
仕入れ前に使用した参考レート
レートの確認日
実際の精算時の換算条件
換算・送金に伴う費用
銀行への着金額
参考レートと実際の換算条件が違えば、日本円で確認する金額にも差が
生じます。
また、同じ商品でも、販売時期によって換算条件が変わることがあります。
古いレートを使い続けず、対象取引の明細と照合することが大切です。
5. 売れた後に利益計算を見直す
仕入れ前の計算は、あくまでも見積もりです。
実際に販売された後は、販売価格、販売関連費、送料、為替などが想定と
異なる場合があります。
販売後には、次の項目を比較します。
仕入れ前
想定販売価格
想定手数料
見積送料
参考為替レート
想定した残額
販売後
実際の販売価格
確定した販売関連費
実際の配送費
精算・換算の実績
実際の着金額
差額が生じた場合は、どの費用や条件が変わったのかを確認します。
理由が分からない金額を無理に調整せず、未確認の項目として
管理しましょう。
まとめ|Shopeeの利益計算は通貨の整理が基本
Shopeeで海外向けに販売する場合、現地通貨の売上だけを見ても、
日本円でいくら残るのかは判断できません。
販売関連費、送料、為替、仕入れ費用を分け、それぞれの通貨と適用条件を
確認する必要があります。
まずは、販売している商品の中から一つを選び、販売通貨の明細と日本円の
仕入れ・入金記録を並べてみてください。
一つの取引で計算の流れを確認できれば、他の商品にも同じ確認手順を展開
しやすくなります。
※本記事は一般的な越境ECの収支管理を説明するものであり、特定市場の
Shopee手数料、実際の為替、税務上の利益を示すものではありません。
最新の公式条件と自店の明細をご確認ください。
※掲載画像はAI生成のイメージです。