開けてはみたものの、思ったほど人が来ない。
開業から2、3か月でご相談をいただくことが、いちばん多い時期です。
このとき、いきなり広告を出すのはおすすめしません。
どこで止まっているのかが分からないまま出すと、お金だけが減ります。
順番に見ていきます。
■ まず、3つに分けます
来店までの道のりを、3つに切ります。
・知られていない
・知られてはいるが、選ばれていない
・来たが、二度目がない
同じ「人が来ない」でも、打つ手がまったく違います。
■ 1. 知られていない
いちばん多いのがこれです。
確認の仕方は単純で、
お店の前を通る人が、看板を見て何の店か分かるかどうかです。
一度、外に出て、道の反対側から自分の店を見てください。
・何の店か、3秒で分かるか
・営業中かどうかが、外から分かるか
・価格帯が想像できるか
この3つが伝わっていない店は、意外と多いです。
とくに「営業中かどうか分からない」は致命的です。
入口が閉まっている、中が見えない、明かりが暗い。
これだけで、通る人は入りません。
それから、地図アプリの登録です。
店名で検索して出てこない、写真が1枚もない、営業時間が空欄。
ここが埋まっていないと、近くにいる人に見つけてもらえません。
お金をかけずにできて、効きやすいのがこの2つです。
■ 2. 知られているが、選ばれていない
看板も地図も整っている。それでも来ない場合です。
見るのはここです。
・写真が、実物より地味になっていないか
・値段が書いてあるか
・何がいちばんのおすすめか、分かるか
値段が書いていない店は、入るのに勇気が要ります。
「思ったより高かったらどうしよう」と思わせた時点で、候補から外れます。
それから、おすすめが多すぎるのもよくありません。
10品並べるより、1品を大きく出したほうが選ばれます。
選べない人は、選ばずに帰ります。
■ 3. 来たが、二度目がない
これがいちばん重い問題です。
新しいお客さんを呼び続けるのは、お金も手間もかかります。
一度来た人がもう一度来てくれる形になっていないと、いつまでも消耗します。
確認したいのは、次に来る理由が置いてあるかどうかです。
・次回に使えるものを渡しているか
・「次はこれを食べてください」と伝えているか
・何かの形で、また会える状態になっているか
凝ったことをしなくても、ひと言添えるだけで変わります。
■ 数字を1つだけ持つ
全部を計測する必要はありません。
むしろ、続かないので、やめたほうがいいです。
ひとつだけ決めてください。
・1日の来店組数
・そのうち、はじめての人が何組か
この2つをレジの横の紙に書くだけで十分です。
1か月続けると、曜日と時間帯の傾向が見えます。
見えていないものは、直せません。
■ 広告を出すのは、このあと
3つのうちどこで止まっているかが分かってから出します。
知られていないなら、広告は効きます。
選ばれていないなら、広告を出しても来た人が帰るだけです。
二度目がないなら、穴の空いたバケツに水を足すことになります。
順番が大事です。
■ 開業3か月は、まだ判断の時期ではありません
念のため書いておきます。
3か月で軌道に乗る事業は、多くありません。
このタイミングで焦って値下げをしたり、業態を変えたりするのは、
たいてい早すぎます。
ただし、手元のお金が何か月もつかは、いま確認してください。
残りが3か月を切っているなら、集客より先に資金繰りの話になります。
そこだけは、後回しにしないでください。
■ 今日できること
店の外に出て、道の反対側から自分の店を見てください。
そのうえで、3秒で何の店か分かるか、
知らない人の目で確かめてみてください。
たいていの改善は、そこから始まります。
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どこで止まっているのか、数字を見ながら60分で切り分けます。