「優しい」が「優柔不断」に?心理学から学ぶ、好きになる理由と嫌いになる理由のヒミツ

「優しい」が「優柔不断」に?心理学から学ぶ、好きになる理由と嫌いになる理由のヒミツ

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心理学を学んでいたとき、こんな話を聞いたことがあります。

「優しい人が好き」そう思って付き合ったのに、しばらくすると「なんで何も決めてくれないんだろう」「優柔不断でイライラする」と思うようになった、という話です。

最初は、自分の意見を押しつけず、こちらの気持ちを聞いてくれるところを「優しい」と感じていた。

でも、付き合って距離が近くなってくると、「どっちでもいいよ」「好きな方でいいよ」が続いて、「たまには決めてよ」に変わっていく。

この話を聞いたとき、私は「なるほどな」と思いました。

優しかった人が、ある日突然、優柔不断な人に変わったわけではないんですよね。

同じような性質でも、場面や関係性によって、長所に見えることもあれば、短所に見えることもあります。

たとえば「引っ張ってくれて頼もしい」と思っていたところが、だんだん「ちょっと強引かも」に見えてきたり。

「慎重でしっかりしている」が「細かすぎる」に変わったり。

「穏やかで聞き上手」だったはずが、「何を考えているのかわからない」と感じるようになったり。

その人の性格が変わったというより、今まで見えていなかった別の面が見えてきた、ということもあるんだと思います。

そしてこれ、恋愛だけの話でもないんですよね。自分自身のことも同じです。

「考えすぎるところが嫌」と思っていても、その慎重さがあるから、大きな失敗を避けられていることもある。「人に合わせすぎるところが嫌」と思っていても、そこには周りの様子をよく見て、相手に合わせられる面もある。

もちろん、だからといって何でも「長所だから気にしなくていい」と言いたいわけではありません。

優柔不断で困ることはあるし、慎重すぎて動けなくなることもある。ただ、「これは長所」「これは短所」と、きっぱり分けられないものも意外と多いんです。

好きになったところと、あとから嫌になったところ。もしかしたら、まったく別のものではなくて、同じところを違う角度から見ているだけなのかもしれません。

自分の「ここが嫌だな」と思っているところにも、まだ自分が気づいていない、もうひとつの顔があるのかもしれない。そう考えると、人の性格って、意外と一筋縄ではいかないものだなと思います。
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