会議を録音して、あとで文字起こしに回す。
そのとき結果を一番左右するのは、どのサービスやソフトを使うかよりも、録音の段階です。
私は録音から議事録を作るサービスを出品しています。
その準備として、自分の環境で何度も計測しました。そこで分かったことをまとめます。
外注するかどうかに関係なく、録音する前に知っておくと得をする話です。
■ 1. 一番効くのは「話し手との距離」
同じ会議でも、録音機器の置き場所で結果がまるで変わりました。
・オンライン会議の録画(Zoom・Teams・Meet)
参加者それぞれが自分のマイクで話しているので、条件が一番よい
・スマートフォンを話し手から30センチほどに置いた録音
オンライン会議の録画と遜色なく書き起こせました
・広い会議室の中央に1台だけ置いた録音
数メートル離れた発言は、内容の3〜7割が失われました。
あとから音量を上げても、ある程度しか取り戻せません
対面の会議なら、話す人の近くに機器を置くことが何よりの対策です。
■ 2. 音量は「最大」ではなく「平均」で見る
録音ソフトの音量表示を見て「十分に大きい」と安心するのは危険です。
私が測ったなかに、最大音量は十分なのに、平均音量では小さすぎた録音がありました。
誰かが一瞬だけ大きな声を出せば、最大音量は跳ね上がるからです。
目安にしている平均音量は次のとおりです。
録音できる上限を0dBとして、そこからどれだけ小さいかを表すので、数字はマイナスになります。
0に近いほど大きな音です。
-30dBより大きい 問題なし
-30〜-40dB 多くの場合は大丈夫
-40dBより小さい 内容が欠ける可能性が高い
実測では、オンライン会議の録画が-23dB、スマートフォンを30センチに置いた録音が-36dBでした。
会議室の中央に置いた録音は-48dBで、これが内容の3〜7割を失ったものです。
■ 3. 機械が強いところ、弱いところ
AIによる文字起こしは、すべてを同じように間違えるわけではありません。
・数字には強い。検証では、発言中の数字(金額・日付・数量)が全件正しく取れていました
・弱いのはカタカナの専門用語と、人名・組織名。一致率は8割前後でした
なので、文字起こしを外に頼むときは、社内用語や参加者の名前の一覧を一緒に渡すのが一番の近道です。
これだけで、直す手間がかなり減ります。
■ 4. それでも人の確認は要る
機械の出力をそのまま議事録として使うのは、おすすめしません。
間違えたときに意味が変わる箇所(人名、組織名、専門用語)は、必ず人が確認すべきです。
私のサービスでは、機械に「怪しい箇所」を洗い出させ、そこを優先して人が確認しています。
すべてを機械任せにも、すべてを人の手作業にもしない、という分担です。
■ さいごに
録音から議事録まで、外部のクラウドに一切送らず、自前のパソコンの中だけで作るサービスを出品しています。
社外に出せない会議でも使っていただけます。料金は音声1分あたり100円で、どなたにも同じです。
録音の状態が心配な方は、録音方法・距離・人数・長さ・形式の5点を教えていただければ、
お受けできるかを無料でお答えします。
サービスは、このページの出品者プロフィールからご覧いただけます。