布団に入った途端、昼間は静かだった考えが動き始めることがあります。
明日の予定。
今日言われた言葉。
まだ決めていないこと。
うまくいかなかった場合の想像。
考えても今すぐ答えは出ない。それなのに、頭の中では何度も会議が開かれます。しかも参加者は全員、自分です。
「眠らなければ」が眠りを遠ざける
眠れない夜に一番つらいのは、眠れないことそのものより、
**「早く眠らなければ、明日が大変になる」**
という焦りかもしれません。
時計を見るたびに、残された睡眠時間を計算する。計算するほど目が覚める。そして、「もうこんな時間だ」とさらに焦る。
睡眠が、いつの間にか試験になってしまいます。
けれど、眠ることは努力で成功させる作業ではありません。眠ろうと力を入れるほど、心と体は「まだ何かに備える必要がある」と受け取ってしまいます。
気になることを、いったん外へ出す
頭の中だけで考え続けると、同じ場所をぐるぐる回ります。
そんなときは、紙やスマートフォンのメモに、
* 今、何が気になっているか
* 明日できることは何か
* 今夜は決めなくてよいことは何か
を短く書いてみます。
問題を解決するためではありません。頭の中に置きっぱなしの荷物を、一晩だけ外へ預けるためです。
「これは明日の自分に任せる」
そう書くだけでも、今の自分の勤務時間を終えられることがあります。
眠れなくても、休んではいる
眠れないと、「今夜は全部だめだ」と思いがちです。
しかし、暗く静かな場所で横になっている時間まで無意味になるわけではありません。眠りほどではなくても、体を休ませる時間にはなります。
今夜の目標を「必ず眠る」から、
「静かに朝までつなぐ」
へ変えてみる。
そうすると、眠れない自分を監視する仕事から、少し降りられます。
気になるのは、大切にしたいから
未来が気になるのは、その予定をうまくやりたいからかもしれません。人の言葉が残るのは、その人との関係を大切にしているからかもしれません。
不安の奥には、たいてい何かしらの願いがあります。
だから、気にしてしまう自分を責めなくていい。
ただし、今夜すべてを考え終える必要もありません。
考えるのは明日でもできます。眠れないなら、眠れないなりに横になっておく。目を閉じたり、また開けたりしながら、夜が過ぎるのを待つ。
夜の会議は、途中で閉会しても大丈夫です。
結論は、朝の自分に引き継ぎましょう。