前回の記事では、「記帳は自分でやるべきか、外注すべきか」という判断基準をご紹介しました。
今回はその続きとして、実際に外注を検討するときに気になる**「記帳代行の料金」と「依頼すると何が楽になるのか」**についてまとめます。
「記帳代行って、いくらくらいかかるの?」
「料金に見合うメリットはあるの?」
「どこまでお願いできるの?」
このような疑問をお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。
記帳代行の料金はどのくらい?
記帳代行の料金は、依頼先や仕訳数、依頼する範囲によって大きく異なります。
一般的には、月額制の場合と、仕訳数に応じて料金が決まる場合があります。
また、同じ記帳代行でも、
・領収書・レシートの整理
・仕訳の作成
・会計ソフトへの入力
・データの整理・確認
など、どこまで依頼するかによって料金は変わります。
そのため、「記帳代行は○円」と一律に考えるのではなく、自分がどこまでお願いしたいのかを整理してから料金を比較することが大切です。
料金を確認するときのポイント
料金を見るときは、金額だけではなく、
「その料金でどこまで対応してもらえるのか」
を確認しましょう。
たとえば、
「月額5,000円だけど仕訳入力のみ」
というサービスと、
「領収書の整理から仕訳まで対応してもらえる」
というサービスでは、同じ料金でも作業内容が異なります。
料金だけを比較するのではなく、サービス内容まで含めて比較することがポイントです。
何によって料金が変わるの?
1.仕訳数・取引件数
月の取引件数が多くなるほど、一般的には作業量も増えます。
売上や経費の件数が少ない場合は比較的作業量を抑えやすく、反対に取引件数が多い場合は、その分料金が高くなることがあります。
「自分の場合はどのくらいかかるのか」を知るためにも、まずは1か月あたりのおおよその取引件数を把握しておくとよいでしょう。
2.どこまで依頼するか
これも料金を左右する大きなポイントです。
たとえば、
自分で領収書を整理して、仕訳だけ依頼する
領収書・レシートの整理から依頼する
会計ソフトへの入力まで依頼する
など、依頼する範囲によって必要な作業量が変わります。
自分でできる部分は自分で行い、負担の大きい部分だけ外注するという方法もあります。
3.依頼先やサービス内容
個人で記帳代行を行っている方に依頼する場合と、税理士事務所などに依頼する場合では、料金体系やサービス内容が異なることがあります。
税務相談など、記帳以外のサービスが含まれている場合もあるため、何が料金に含まれているのかを事前に確認することが大切です。
記帳代行を依頼すると、何が楽になる?
では、実際に記帳代行を依頼すると、どのような負担が減るのでしょうか。
1.記帳に使っていた時間を別のことに使える
これまで記帳に使っていた時間を、
・本業
・営業活動
・お客様への対応
・新しい仕事の準備
・休息
などに使えるようになります。
たとえば、毎週2時間を記帳に使っている場合、1か月では約8時間です。
その時間を本業などに使えると考えると、記帳を外注するメリットがイメージしやすくなります。
前回の記事でもご紹介したように、「記帳代行の料金」だけではなく、「自分が記帳に使っている時間」も含めて考えることが大切です。
2.仕訳の判断に悩む時間を減らせる
「これは消耗品費?」
「会議費と交際費のどちらだろう?」
など、仕訳をするたびに判断していると、思っている以上に時間がかかります。
記帳を依頼することで、こうした仕訳作業そのものにかかる時間や負担を減らせることがあります。
ただし、税務上の判断が必要な内容については、税理士などの専門家への確認が必要になる場合があります。
3.確定申告前に記帳が溜まるのを防ぎやすい
「確定申告の時期になって、1年分の領収書をまとめて処理する」
この状態になると、かなりの負担です。
毎月・定期的に記帳を進めておけば、確定申告前に慌てて大量の仕訳を処理する必要がなくなります。
記帳を外注することで、日々の記帳を溜め込まない仕組みを作りやすくなるというメリットもあります。
4.事業のお金の流れを把握しやすくなる
記帳がきちんと処理されていれば、
売上がどのくらいあるのか
経費がどのくらいかかっているのか
前月と比べてどう変化しているのか
といった数字を確認しやすくなります。
記帳を後回しにしていると、現在の状況が分からず、数字を確認したいときにすぐ確認できないこともあります。
定期的に記帳しておくことは、事業のお金の流れを把握することにもつながります。
依頼する前に確認しておきたい4つのこと
記帳代行を依頼するときは、料金だけで決めず、次の点も確認しましょう。
1.料金体系
月額固定なのか、仕訳数に応じて料金が変わるのかを確認します。
2.依頼できる範囲
領収書・レシートの整理から依頼できるのか、仕訳入力のみなのかなど、対応範囲を確認しましょう。
3.データの受け渡し方法
オンラインでデータを送るのか、郵送で領収書などを送るのかなど、やり取りの方法も確認しておくと安心です。
4.対応している会計ソフト
自分が使用している会計ソフトに対応しているかも、事前に確認しておきましょう。
こうした点をあらかじめ確認しておけば、「思っていたサービスと違った」というミスマッチを防ぎやすくなります。
「全部外注」しなくても大丈夫
記帳代行というと、
「記帳を全部お任せしないといけない」
と思う方もいるかもしれません。
しかし、必ずしもそうとは限りません。
たとえば、
領収書の整理は自分で行う
↓
仕訳や入力を依頼する
という方法もあります。
また、
普段は自分で記帳する
↓
忙しい時期だけ外注する
という考え方もできます。
自分の事業の状況に合わせて、**「どこまで自分でやるか」「どこから外注するか」**を決めることが大切です。
まとめ|料金だけではなく「時間」も考えてみよう
記帳代行の料金は、依頼先や仕訳数、依頼する範囲などによって変わります。
そのため、料金だけを比較するのではなく、
どのくらいの取引件数があるのか
どこまで依頼したいのか
記帳に毎月どのくらい時間を使っているのか
自分で記帳する負担がどのくらいあるのか
を整理してから検討することがおすすめです。
特に、記帳に毎月何時間もかかっている場合は、その時間を本業や営業などに使える可能性があります。
「記帳に時間を取られて本業に集中できない」
「仕訳を毎回考えるのが負担」
「確定申告前に記帳を溜めたくない」
という方は、記帳代行を利用するのもひとつの方法です。
自分でできる部分は残しながら、負担の大きい部分だけ外注する。
そんな使い方も含めて、一度記帳代行を検討してみてはいかがでしょうか。
料金や依頼する範囲について「自分の場合はどのくらいになりそう?」という方は、お気軽にご相談ください。