CV率0.8%の差はいくら?LP改善を数字で考える

CV率0.8%の差はいくら?LP改善を数字で考える

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ビジネス・マーケティング
「LPを作ったけれど、どこまで改善にお金をかけるべきか分からない」

そんな相談を受けることがあります。

LPはデザイン制作物であると同時に、毎月の広告費やアクセスを売上に変える装置です。制作費だけを見て高い・安いを判断すると、もっと大きな機会損失を見落とすことがあります。

今回は、CV率が0.8ポイント変わった場合を例に、LP改善を数字で考えてみます。

※以下は仕組みを理解するための試算です。0.8ポイントの改善を保証するものではありません。

■ 月間1万アクセス、客単価2.5万円ならどうなる?

条件を次のように置きます。

・月間アクセス:10,000人
・平均購入単価:25,000円
・現在のCV率:2.0%
・改善後のCV率:2.8%

現在は、

10,000人 × 2.0% = 200件
200件 × 25,000円 = 月商500万円

改善後は、

10,000人 × 2.8% = 280件
280件 × 25,000円 = 月商700万円

差は月200万円。年間では2,400万円です。

アクセス数も広告費も同じです。違うのは、訪れた方を申込みにつなげられた割合だけです。

もちろん、これは売上ベースの試算です。粗利率が40%なら、粗利への影響は月80万円、年間960万円。問い合わせ型のサービスなら「問い合わせ数×成約率×顧客単価」で考えます。

大切なのは2,400万円という数字そのものではありません。

「改善しないことで、毎月どれだけ取りこぼしている可能性があるか」を、自社の数字で見えるようにすることです。

■ LP制作費より、間違った状態で流し続ける広告費のほうが怖い

LPを3万円安く作れたとしても、訴求がずれたまま毎月30万円の広告を流し続ければ、節約した3万円はすぐに消えます。

逆に、制作や改善に追加費用がかかっても、CV率と粗利から回収できる見込みがあるなら、それはコストではなく投資です。

判断に必要なのは、次の4つです。

・月間アクセス数
・現在のCV率
・1件あたりの売上または粗利
・改善にかける費用

この4つが分かれば、「なんとなく直す」から「回収見込みを持って直す」へ変わります。

■ ただし、最初からA/Bテストをすればよいわけではありません

A/Bテストは便利ですが、万能ではありません。

アクセスやCV件数が少ない状態では、数件の差に結果が引っ張られます。2案を同時に走らせても、偶然の差なのか、本当に訴求が強かったのか判断できないことがあります。

低アクセスのLPでは、まず次の順番が現実的です。

1.GA4などでCTAクリック、フォーム到達、完了を計測する
2.ヒートマップやセッション録画で、読まれていない箇所や迷いを探す
3.実際の問い合わせ内容や失注理由を確認する
4.根拠の強い仮説から一つずつ改善する
5.十分な母数がある箇所でA/Bテストを行う

つまり、A/Bテストの前に必要なのは「A案とB案」ではなく、「なぜ変えるのか」という仮説です。

■ 最初に検証したいのは、ボタンの色ではありません

細かな色や余白を試す前に、成果へ大きく影響する部分から見ます。

優先順位が高いのは、たとえば次のような要素です。

・誰の、どんな悩みを解決するのか
・利用後に何が変わるのか
・競合ではなく、このサービスを選ぶ理由は何か
・実績、事例、数字、利用者の声などの根拠があるか
・価格や申込み後の流れに不安が残っていないか
・CTAの先で入力や確認が面倒になっていないか

特にファーストビューは、訪問者が「自分に関係のあるページか」を判断する場所です。

キャッチコピーだけでなく、写真、実績、対象者、CTAまでを一つのメッセージとして設計します。ここがずれている状態で下部の文章だけを直しても、読まれる前に離脱されてしまいます。

■ CV率だけを上げると、かえって利益が下がることもある

もう一つ大切なのは、CV率を唯一の正解にしないことです。

値引きを強く見せれば申込みは増えるかもしれません。しかし、客単価や粗利が下がり、キャンセルやミスマッチが増えれば、事業としては改善とは言えません。

見るべき数字は、

・CV率
・顧客単価
・粗利
・問い合わせの質
・成約率
・キャンセル率
・継続率

です。

LPの役割はクリックを増やすことではなく、事業にとって望ましいお客様との接点を増やすこと。その視点があると、強い言葉で無理に煽るのではなく、価値と条件を正しく伝える改善ができます。

■ 作って終わりではなく、仮説が育つLPへ

最初から100点のLPを当てることは簡単ではありません。

だからこそ、公開時点で計測できる状態を作り、数字と実際の行動を見ながら改善します。

「何を変えたか」だけでなく、

・なぜ変えたのか
・どの数字で判断するのか
・結果を次の施策にどうつなげるのか

まで残す。

この積み重ねが、他社には真似しにくい自社だけの販売ノウハウになります。

石井DXスタジオでは、LPを納品して終わりにせず、計測、ヒートマップ、A/Bテストまで含めて、売れる答えを一緒に探す制作も行っています。

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