ChatGPTの有料プランに「Codex」というものが入っているのは知っているけれど、
何ができるのか、どう始めればいいのか分からない。
そもそも、自分にプログラミングは無理だと思っている。
この記事は、そういう方に向けて書いています。
先日のレッスンは、まさにその状態から始まりました。
「Codexって、まだダウンロードもしていないんですけど」
プログラミングのご経験はなし。パソコンはWindows。
作りたいものは、3行のメモだけ。
その60分が、こう進みました。
0分 はじめまして、のごあいさつ
5分 インストール開始
15分 試しに、スタンプ用の絵を1枚つくってみる
20分 作りたいアプリを、箇条書きで3行だけ伝える
35分 設計書ができあがる
55分 ブラウザでアプリが動く
60分 完成。画面を一緒に眺めて終了
できあがったのは、その日の気持ちを書き留めるアプリです。
今日あったことを書くと、AIが否定せずに「別の見方」をそっと添えて返してくれます。
既製品ではなく、自分の欲しかった言い回しで動く、自分だけの1本です。
この記事では、この60分で実際にやったことと、
知らないと確実に詰まるポイントを3つ、お伝えします。
■ そもそもCodexとは? ブラウザのChatGPTと何が違うのか
最初につまずくのが、ここです。
ブラウザで使うChatGPTは、会話をする場所です。
聞けば手順を教えてくれますが、あなたのパソコンの中には何も残りません。
Codexは、パソコンの中で作業をします。
ファイルを作り、書き換え、動かすところまでやります。
だから「教えてもらったのに、自分の環境では同じにならない」が起きません。
同じChatGPTの有料プランに含まれていて、追加の契約は要りません。
アプリを入れて、いつものアカウントでログインするだけです。
この日は、インストールからログインまで10分ほどでした。
■ 作りたいものは、3行で足りました
いただいたメモは、これだけです。
・寝る前に、思いついたことを書き留めたい
・ノートは面倒。スマホでさっと開きたい
・嫌なことより、良かったことに目を向けたい
「うまく説明できなくて」とおっしゃっていましたが、これで十分でした。
きれいな言葉にする作業こそ、いまはAIの担当だからです。
人間がやるのは「何が面倒か」を思い出すところまでで構いません。
■ 最初に打ち込む一言で、結果が変わります
やってしまいがちなのが、いきなりこう打ち込むことです。
「こういうアプリを作って」
これだと、出てきたものが思っていたものとずれます。
そして、できあがったものを直すのは時間がかかります。
最初の一言は、これにしてください。
次のアプリを作るための設計をしてください。
(このあとに、さっきの箇条書きをそのまま貼る)
箇条書きを貼ってから15分ほどで、数ページの設計書が返ってきました。
どんな画面が要るか。AIはどう応答すべきか。先に決めておくべきことは何か。
自分では言葉にできていなかったことが、読める形になって出てきます。
ここで「それは違う」と言えるのが大きいところです。
作り終えたものを直すより、設計の段階で直すほうが、はるかに速く終わります。
■ 一度で完成させようとしないこと
もうひとつ、多くの方が損をしているところがあります。
一度で完成させようとして、長い注文を書いてしまうことです。
実際は逆で、まず動かしてしまったほうが早く着きます。
動いた画面を見れば、直したいところは自然に出てきます。
「文字を大きくして」
「この言い回しを変えて」
この程度の伝え方で通じます。
見た目を変えたいときは、言葉で説明するより早い方法があります。
画面の直したい場所をクリックして、そこに「ここを黒く」と書き込んで送る方法です。
手描きのラフを写真で渡してもかまいません。
指定しないままだと、どのアプリも似たような見た目になります。
好みがあるなら、伝えたほうがよいところです。
■ 知らないと必ず詰まる、3つのこと
ここからが、実際にやってみないと気づきにくい部分です。
1. モデルを選び間違えると、あっという間に使えなくなる
賢いモデルほど、使える量の減りが速くなります。その差は50倍ほどです。
設計書を書かせるときだけ上位のモデルを使い、あとは標準のモデルで十分です。
この使い分けを知らないと、初日で枠を使い切ります。
2. 有料プランでも止まります
一定量を使うと上限に達して、数時間待つことになります。
この日も、レッスンの終了と同時に届きました。
壊れたわけではないので、時間をおけば戻ります。
3. 1つのアプリにつき、1つのプロジェクト
同じプロジェクトの中で別のアプリを作ると、同じフォルダのファイルを触るため混ざります。
別のものを作るときは、新しいプロジェクトを作ってください。
これは後から直すのが面倒なので、最初に知っておきたいところです。
どれも、事前に知っていれば避けられます。
知らずに当たると「自分には向いていない」と感じてしまう種類のつまずきです。
■ まとめ:1時間で、ここまで来られます
この日お伝えしたのは、特別な技術ではありません。
1. 箇条書きで伝える
2. 設計から入る
3. 動かしてから、1つずつ直す
インストールが済んでいない状態からでも、60分あれば動くものが残ります。
そして残ったものは、そのまま自分で育てていけます。
最後に、簡単な自己紹介を。
Naofumi 千凜と申します。株式会社千凜という会社で、AIを使った開発と、その使い方のレッスンをしています。
出品では、この流れを60分でご一緒しています。
「この作業が面倒なんですよね」という一言からで大丈夫です。
ご相談だけでも、お気軽にどうぞ。