2024年1月のある日、一枚のハガキが届きました。
「誰からだろう?」
そう思って宛名を見ると、そこには息子の名前がありました。
その瞬間、頭が真っ白になりました。
ハガキには電話番号と、
「いろいろ思うところもあったけど、今はもう大丈夫だから」
という言葉が書かれていました。
それ以外の言葉はありませんでした。
私は、すぐに電話をしました。
電話がつながって、最初に私が口にしたのは、
「たくちゃん」
だったと思います。
27年ぶりに聞く、息子の声でした。
落ち着いて話すその声は、自分の声にそっくりでした。
その電話で、後日ランチをする約束をしました。
27年ぶりに見た息子
息子と最後に会ったのは、息子が3歳のときでした。
それから27年。
ランチの日、私は現在の息子の顔を知りません。
お店の前で待っていたのは、眼鏡をかけた長身の男性でした。
「大きくなったな」
そう思いました。
そして顔を見た瞬間、
「やっぱり息子だ」
と分かりました。
顔が、自分に似ていたからです。
お店に入り、向かいの席に座りました。
そして、久しぶりに顔を合わせたとき――
私たちは、二人とも泣きました。
周りの目も気にせずに。
27年間、息子はどんな時間を過ごしていたのか
その日は、元妻の家族のことや、今の息子の仕事のことなど、いろいろな話をしました。
その中で、特に印象に残っている話があります。
息子が小学生の頃、
「なぜ、僕にはお父さんがいないの?」
と、元妻に話していたそうです。
その話は、息子本人から聞きました。
私は、自分の至らなさが原因で離婚したと思っています。
だから、息子に対して申し訳ないという気持ちは、今でもあります。
また、息子は「人目が怖い」と話していました。
それを聞いた私は、
「父親がいなかったことが、何か影響しているのかもしれない」
そんなことを考えました。
もちろん、それが原因だと分かっているわけではありません。
ただ、父親として、そう考えてしまったのです。
「僕の名前は、どういう理由で?」
話をしている中で、息子からこんなことを聞かれました。
「僕の名前は、どういう理由で?」
息子の名前は「匠」です。
私は、息子が将来、手に職をつけて、この世知辛い世の中でも、人の役に立ちながら生きていってほしい。
そんな思いを込めて、この名前をつけました。
そのことを息子に話しました。
息子は、淡々と聞いていました。
そして今、息子は自分でカメラの修理や販売の仕事をしています。
それを知ったとき、
「名前に込めた思いのように育ってくれたんだな」
そう思い、胸がいっぱいになりました。
なぜ、息子から連絡が来たのか
息子は、当時付き合っていた彼女に私の話をしたそうです。
すると彼女が、
「連絡したら?」
と背中を押してくれたそうです。
そして息子は、自分で市役所に行き、住民票を調べ、私にハガキを送ってくれました。
このことを知ったとき、私は本当に感動しました。
27年間、会っていなかった私に、息子が自分の意思で連絡してくれた。
そのことが、ただただ嬉しかったのです。
27年という時間を経て
息子と3歳で別れてから、27年。
「いつかは会えるだろう」
そう思うこともありました。
一方で、
「もう会えないかもしれない」
と思うこともありました。
そんな二つの思いを繰り返しながら、長い年月を過ごしてきました。
だからこそ、あの日届いた一枚のハガキは、私にとって一生忘れることのできないものになりました。
そして今、離れて暮らす我が子との再会を願っている方に、私は伝えたいことがあります。
**「もう遅い」と、最初から決めつけなくてもいいのではないでしょうか。**
もちろん、私の経験が、そのまま誰にでも当てはまるわけではありません。
再会を約束することもできません。
それでも、27年間、息子と離れて暮らし、そして実際に再会した私だからこそ、分かる気持ちはあります。
会いたい。
でも、怖い。
連絡したい。
でも、拒まれるのが怖い。
長い年月が経ってしまったから、もう遅いのではないか。
そんな思いを抱えている方も、きっといらっしゃると思います。
もし今、誰にも話せずにいることがあるのなら。
一人で抱え込まず、その気持ちを聞かせてください。
占いですべての未来を断言することはできません。
でも、今のあなたの気持ちや状況を一緒に整理しながら、これからどう向き合い、どんな一歩を踏み出していくのかを考えるための「道しるべ」として、占いを使うことはできると思っています。
再会への道のりは、一歩で終わるものではありません。
「連絡してみようか」
「もう少し待とうか」
「手紙を書いてみようか」
その時々の気持ちを整理しながら、その先の一歩を一緒に考えていきます。
「再会の灯」では、離れて暮らす我が子との再会を願う親御さんのために、心を込めて鑑定しています。
あなたにとっての「再会への一歩」を、一緒に考えていきます。