※この記事は、実際によくあるご相談をもとに書いています。
以前、雑誌で人生相談のページを担当していました。
回答者は、とある著名人。
私の役割は、寄せられた相談の中から掲載するものを選び、その方の回答を文章にまとめることでした。
その仕事を通して、本当にたくさんの人生相談を読みました。
恋愛、人間関係、家族、仕事……。
相談内容は一つひとつ違います。
でも、多くの相談に触れていると、ある共通点が見えてきました。
それは、
本当はどうしたいのかわかっているのに、決められない人が意外と多いことです。
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「もう別れたほうがいいと思っています」
「この仕事は辞めたほうがいいと思うんです」
「少し距離を置いたほうがいいのはわかっています」
相談を読んでいると、そんな言葉が出てくることがあります。
本人は、すでに答えが見えている。
それでも、決められない。
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もちろん、
決断することは簡単ではありません。
今まで積み重ねてきたものがあります。
相手との関係もある。
生活もある。
周囲の人のことも気になる。
決めたあとに後悔するかもしれない。
そう考えると、
「本当にこれでいいのだろうか」と迷ってしまいます。
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ただ、悩み相談を読んでいて感じたのは、
決められない人ほど、答えを探し続けているわけではなく、決めたあとのことを怖がっていることが多いということです。
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「別れたほうがいい」
そう思っていても、
別れたあとの寂しさが怖い。
「辞めたほうがいい」
そう思っていても、
辞めたあとの生活が不安。
「距離を置いたほうがいい」
そう思っていても、
相手にどう思われるかが気になる。
だから、
答えがわからないのではなく、
答えを出したあとの不安が大きくて、決められなくなっている。
そんなことがあります。
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こういう人ほど、
「もっと考えれば、迷わなくなるかもしれない」
と思って、さらに考え続けます。
メリットとデメリットを比べる。
過去の出来事を振り返る。
相手の気持ちを考える。
周囲の意見を聞く。
それでも決められない。
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でも、
いくら考えても不安がなくなるとは限りません。
むしろ考えれば考えるほど、
「もし間違っていたら」
「あとで後悔したら」
と、新しい不安が出てくることがあります。
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本当に必要なのは、
「正しい答えはどれか」を考え続けることではなく、
「自分は何を怖がって決められないのか」を整理することなのかもしれません。
決められない理由が、
本当に答えがわからないからなのか。
それとも、
答えを出したあとの不安が怖いからなのか。
ここは、似ているようで少し違います。
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もし、
「どうしたいのかわからない」
と思っているのなら、
まずは、
「もし何の不安もなかったら、自分はどうしたいのか」
と考えてみるのも一つの方法です。
すると、
意外と答えそのものは見えていることがあります。
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もちろん、
答えが見えたからといって、
すぐに決断しなければならないわけではありません。
決めるまでに時間が必要なこともあります。
慎重になることが必要な場合もあります。
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ただ、
「決められない自分は、まだ答えが見つかっていないんだ」
と思っていると、
いつまでも答え探しを続けてしまいます。
本当は、
答えではなく、
決めることへの不安を整理する必要があるのかもしれません。
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悩みは、
必ずしも答えがないから苦しいわけではありません。
答えが見えているのに、
その先にあるものが怖くて動けない。
そんなこともあります。
だから、
「どうしたらいいんだろう」と考え続ける前に、
「私は何が怖くて、決められないんだろう」
と考えてみる。
それだけで、
今までとは違ったものが見えてくることがあります。
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こういう相談は、一人で考えていると堂々巡りになりがちです。
私は普段、一人では整理しにくい悩みを、文章を通して一緒に整理するお手伝いをしています。
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