※この記事は、雑誌の人生相談コーナーでの経験をもとに書いています。
以前、私は雑誌の人生相談のページを担当していました。
たくさんの相談文を読んでいると、
「どうすれば、この悩みを解決できますか?」
という相談を、何度も目にしました。
恋愛でも、人間関係でも、仕事でも。
悩んでいる人は、できるだけ早く答えを出そうとします。
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「別れるべきなのか」
「このまま続けるべきなのか」
「相手に言ったほうがいいのか」
「自分が我慢すればいいのか」
「転職したほうがいいのか」
そうやって、
どうすれば状況を変えられるのかを考え続けます。
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もちろん、
悩みを解決しようとすることは悪いことではありません。
前に進むためには、どこかで決断しなければならないこともあります。
ただ、相談文を読んでいて感じるのは、
悩みを解決しようとすることが、かえって苦しさを増やしてしまうことがある
ということです。
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なぜなら、
答えを出す前に整理しなければならないことが、たくさんあるからです。
本当は何が嫌なのか。
何に傷ついているのか。
何を恐れているのか。
相手に何を求めているのか。
自分は本当はどうしたいのか。
そこが分からないまま、
「どうすればいい?」
だけを考えてしまう。
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例えば、
恋人との関係に悩んでいるとします。
「別れたほうがいいのかな」
と考え続ける。
でも、本当の悩みは、
別れることそのものではないかもしれません。
寂しいのかもしれない。
嫌われるのが怖いのかもしれない。
これまで一緒に過ごしてきた時間を無駄にしたくないのかもしれない。
本当は相手に、もっと大切にしてほしかったのかもしれません。
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そう考えると、
「別れるか、別れないか」
という二択だけでは、
なかなか答えが出ないのも当然です。
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仕事の悩みでも同じです。
「辞めたほうがいいのかな」
と考えていても、
本当は仕事そのものが嫌なのではなく、
職場の人間関係がつらいのかもしれません。
忙しすぎることが苦しいのかもしれません。
頑張っても認めてもらえないことが嫌なのかもしれません。
あるいは、
今の働き方をこの先も続けていくことに不安を感じているのかもしれません。
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それなのに、
「辞めるか、続けるか」
だけを考えてしまう。
そうすると、
答えが出ない自分にまでイライラしてしまいます。
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悩んでいるときに必要なのは、
いつもすぐに答えを出すことではありません。
まず、何に悩んでいるのかを整理すること。
それだけでいい場合があります。
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「これは嫌だった」
「ここは納得できない」
「本当はこうしてほしかった」
「でも、こうなるのは怖い」
そんなふうに、一つずつ分けて考えていく。
すると、
最初は一つの大きな悩みに見えていたものが、
いくつかの小さな問題に分かれてくることがあります。
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そして、
「全部を一度に解決しなくてもいい」
と思えるようになることもあります。
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悩みというのは、
必ずしも「正しい答え」を見つければ終わるものではありません。
自分が何を大切にしているのか。
何なら我慢できるのか。
何だけは譲れないのか。
それが分かるだけでも、
見えてくるものは変わります。
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だから、
もし今、
「どうすればいいのかわからない」
と悩んでいるなら、
無理に答えを出そうとしなくてもいいと思います。
まずは、
「自分は何に困っているんだろう」
と考えてみる。
それだけでも十分です。
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一人で考えていると、
同じことを何度も頭の中で繰り返してしまうことがあります。
そんなときは、
誰かに話してみることで、
自分では気づかなかったことが見えてくることがあります。
話している途中で、
「あ、自分が本当に嫌だったのはそこだったんだ」
と気づくこともあります。
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悩みは、
すぐに解決しなくてもいい。
まず整理する。
そして、
自分がどうしたいのかを少しずつ考えていく。
その順番でもいいのだと思います。
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私は雑誌の人生相談で、数え切れないほどの相談文を読んできました。
その経験から感じるのは、
悩んでいる人に必要なのは、
いつも「答えを教えてくれる人」ではないということです。
ときには、
一緒に悩みを整理してくれる人がいるだけで、見えてくるものがあります。
もし今、
「どうすればいいのかわからない」
と悩んでいるなら、
最初から答えを出そうとしなくても大丈夫です。
まずは、今の気持ちを整理するところから始めてみてください。
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