※この記事は、雑誌の人生相談コーナーでの経験をもとに書いています。
以前、私は雑誌の人生相談のページを担当していました。
たくさんの相談文の中に、例えば、
「もう別れたいと思っているのに、恋人になかなか切り出せません。相手を傷つけずに、どう言えばいいでしょうか」
という相談がありました。
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一見すると、
相手を責めない言い方を考える。
別れたい理由を伝える。
感謝を伝えてから話す。
そんなことを考えれば解決できそうです。
でも、それだけで本当に解決するでしょうか。
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仮に、相手をできるだけ傷つけない言い方を考えて、それを相談者に伝えたとしても、
「その言葉を実際に相手に言えるか」
という問題が残ります。
もしかすると、この人が怖いのは、相手を傷つけることではないのかもしれません。
恋人と別れた後、一人になること。
長年一緒にいた人がいなくなること。
その後の生活を一人で過ごすこと。
別れたらもう二度と恋人ができないんじゃないか。
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そう考えると、
「相手を傷つけずに、どう言えばいいか」
という質問の奥には、
「別れた後の自分が怖い」
という気持ちが隠れている可能性もあります。
もちろん、本人が最初からそこに気づいているとは限りません。
むしろ、
「相手を傷つけたくないから」
「どう切り出せばいいかわからないから」
と、自分では別の理由だと思っていることもあります。
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悩んでいるときは、いろいろな気持ちが頭の中で絡まっています。
だから、
「私は何に悩んでいるんだろう」
ということ自体が、見えなくなることがあります。
そんなときに、
「どうすればいいか」
だけを考えても、なかなか答えにたどり着けません。
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まず、
「なぜ、自分はそれができないのか」
を考えてみる。
すると、
最初に見えていた問題とは別のものが出てくることがあります。
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これは恋愛に限ったことではありません。
仕事を辞めたい。
親と距離を置きたい。
お金のことで家族と話し合いたい。
友人との関係を終わらせたい。
そんな悩みでも、
「どうすればいいか」
の前に、
「自分はいったい何に引っかかっているんだろう」
と考えてみる。
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人生相談では、
相談者が最初から自分の本当の悩みを言葉にできているとは限りません。
「どうすればいいですか」
という質問の奥に、本人にもまだ見えていない気持ちが隠れていることがあります。
だからこそ、第三者と一緒に、その気持ちを一つずつ整理していくことに意味があります。
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もし今、
「何に悩んでいるのか、自分でもよくわからない」
という状態なら、無理に相談内容を整理する必要はありません。
うまく言葉にできなくても、そのまま書いてください。
内容を整理したうえで、文章でお答えします。
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