看護師へのぼんやりした憧れが「明確な目標」に変わった瞬間

看護師へのぼんやりした憧れが「明確な目標」に変わった瞬間

記事
コラム
みなさんは「ブルガダ症候群」という病名を聞いたことがありますか?

医療職でもご存じない方もいらっしゃると思います。
この病気は遺伝性の心臓の病気です。
「ぽっくり病」と言われていた時代もありますが、器質的な異常がないのに突然心室細動という致死性不整脈を起こし、救命が遅れれば死に直結する病気です。

*・・・*・・・*・・・*

私の父は、私が中学2年生の秋、朝方この病気によって突然死しました。
「お父さんの脈がない!息してない!」という母の大声で目が覚め、直行。
確かに息をしていない。脈も触れない。
とっさにうつぶせの父を仰向けにして、気道確保しました。
心臓マッサージしないといけないのでは?
そう思い、胸に手を当てました。

*********************

当時は今のように救命講習がない時代で、学校で教わったこともありませんでした。だから知識が中途半端すぎて・・・。
「心臓は左寄り、でももし肋骨が折れたらどうなるんだろう、肺に刺さったら死ぬんじゃないか」「動かしてしまった、頭の出血だったらどうしよう。私のせいで死ぬんじゃないか」考え迷っているうちに、救急車が到着しました。


父はそのまま亡くなりました。まだ30代でした。

「おやすみー」いつものように声をかけて眠ったのに。
「おはよう!」と笑うはずだったのに。

中学生だった私は、自分が心臓マッサージを迷ったことを激しく後悔しました。私が押さなかったからだ、と自分を責めました。

「家族の中に、誰かひとり医療従事者がいれば助かったのに・・」

その日を境に「絶対看護師になる」「もう二度と自分の目の前で家族を死なせない」そう心に誓ったことを今も鮮明に覚えています。


*・・・*・・・*・・・*
🔷余談🔷
中学生って大人が思ってる何倍も周りが見えていて、一丁前のことを考えます。この経験があったから、わが子に対しても子ども扱いせず個人の考えとして尊重できたんだと思います。
*・・・*・・・*・・・*


こうして私は看護師を目指すこととなり、実習を通し産科に魅かれ、助産師になったのでした😊


長い時間が経って、私たち姉弟も同じ病気だと確定診断がつきました。

検査中には心室細動も起きました。
頭に血流が残っているからか、心室細動が起きている最中でも耳は聞こえました。数秒ですが考えることもできます。

医師の指示(内容も全部覚えています)、看護師が除細動器を充電している音や指示を復唱している声・・。それらを聞いて「ん?なに?聞こえるんだが?」と思った不思議な感じが忘れられません。
これもまた、看護師として貴重な体験でした。


がんになったり適応障害になったりで、結局仕事も辞めましたが「それ以上無理をするな、二の舞になるぞ🫸」と父が止めてくれたと思っています。

*・・・*・・・*・・・*

過去イチ、重い話でした。ごめんなさい🙇

父が生きられなかった分は、祖母(父の母親)が100歳を大きく超えて人生を歩み続けています👵経管栄養でもなく、車いすにも座れます👩🏼‍🦼
それはそれで・・すごいなあ(笑)

もう二度と白衣に袖を通す気持ちはありません。
でも、違う形で誰かの役に立てるかな・・今はそう思っています😊





サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す