『笑ったら可愛いって、初めて信じられた日』

『笑ったら可愛いって、初めて信じられた日』

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コラム
私は、自分に自信がありませんでした。

「可愛いね」

そんな言葉を、子どもの頃に言われた記憶はありません。

だから大人になって初めて言われた時、

「この人、嘘つきだ」

本気でそう思いました。

今思えば、なんて失礼なことを思ったんだろうって少し申し訳なくなります。

でも…

子どもの頃にもらえなかった愛情って、
大人になってからも心のどこかに残るものなのかもしれません。

そんな私でも、いろんな人と出会う中で、
少しずつ信じてみてもいいのかなと思える言葉が増えていきました。

「笑ったら可愛いのに」

「だから笑っていてほしい」

「笑わないともったいないよ」

最初は、どう受け取ればいいのかわかりませんでした。

でも少しずつ、

笑うって大事なんだな。

そう思えるようになりました。

今では、会ったことのない人とのメッセージのやり取りやお電話でも、

「いつも笑ってるね」

「笑い声も特徴があって可愛いね」

そんな言葉をもらうと、

「ありがとう」

って素直に言えるようになりました。

褒めても何も出ないけどな笑

あっ…

ひとつ思い出しました。

初めてそんな言葉をくれたのは、高校の時の先生でした。

その先生は、みんなが怖がる先生でした。

面談は「鬼の面談」と呼ばれるくらい。

男女関係なく泣かされる人もいて、
順番が来るのが怖くて逃げ出した人がいるくらいでした。

そんな先生との面談。

「頑張ったな」

えっ……?

その一言で、張りつめていたものが少し緩みました。

そして先生は言いました。

「お前さー、笑ったらごっつう可愛いのに、なんで笑わへんねん」

「もったいない。もっと笑えよ」

嬉しかった。

でも、その時の私は思いました。

「先生、わかってないよ」

「いじめられてるんだよ」

「笑えるわけないやん」

嬉しいような、悲しいような。

でも、その頃の私は辛かった記憶のほうが大きくて、
その言葉をずっと忘れていました。

もちろん、今でも毎日笑っていられるわけではありません。

調子が悪くなると、
家から出られなくなることもあります。

「自分なんて…」

そう思ってしまう日もあります。

「自分なんていなければいい」

「自分なんて大嫌い」

そんなふうに思っていた私が、今は少しだけ違います。

いつか、

自分のここが好き。

そう言えるところを、ひとつでも見つけたいと思っています。

いろんな過去がありました。

欲しかったものが、たくさんありました。

安心して帰れる場所。

ありのままの自分でいられる場所。

頑張らなくてもいい場所。

「おはよう」

「おやすみ」

「ただいま」

「おかえり」

特別なことじゃない。

でも、本当はすごく大切な日常。

私は、そんな場所を作りたい。

疲れた時に、

「ここに来てもいいんだ」

そう思ってもらえる場所を。

誰かの心が少しでも軽くなるような、
ほっとできる居場所を。

私がずっと欲しかったものを、
今度は誰かに届けられるように。

ふらの🪻



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