はじめまして。Webデザイン・ECの仕事を13年続けています。
LPや商品画像、ECサイトなど、これまでいろいろなものを作ってきましたが、最初から「売れるためには何が必要か」なんて考えていたわけではありません。
昔の私は、デザインが上手くなれば仕事も増えるし、もっと上手くなれば単価も上がると思っていました。だから上手いLPを見つけては、「この配色いいな」「この見せ方どうやって作るんだろう」とデザインばっかり見ていました。
まあ、デザイナーなので普通ですよね。笑
でも13年経って振り返ってみると、今の仕事につながったのは、上手く作れるようになったことだけじゃなかった気がします。
「え、私が作ったページから200万円売れたんだ」
今でも覚えている仕事があります。楽天で販売する松茸の商品ページを作ったとき、そのページから約200万円の商品が売れました。
もちろん、私のデザインだけで200万円売れたわけではありません。商品そのものの魅力もあるし、価格もある。広告や集客、販売施策も関係します。
でも当時の私は、
「え、私が作ったページから200万円売れたんだ」
って、そこに一番驚いたんですよね。
デザインを褒めてもらえるのも嬉しい。でも、知らない人が自分の作ったページを見て、本当に商品を買った。それが数字になって返ってきた。
なんか私には、こっちの方が面白かった。
売れたら「なんで売れた?」が気になる。逆に思ったように売れなかったら、それも「なんで?」ってなる。
今考えると、たぶんここから仕事の見方が少しずつ変わっていきました。
納品したら終わり、じゃなくなった
ECの仕事は、作ったものの結果が比較的見えやすいです。LPを作る。商品画像を変える。広告を出す。セールをする。そのあと、実際に商品がどう動いたのかを見る。
これを何年も繰り返していると、デザインを見るだけでは分からないことがたくさん出てきます。
同じように綺麗に作っても、売れる商品もあれば売れない商品もある。同じ商品でも、見せ方を変えると反応が変わることもある。
だから私は、いつの間にか「ちゃんと綺麗に作れたか」だけでは仕事を見なくなっていました。
作ったものが、そのあとどうなったのか。
ここまでが自分の仕事になっていったんだと思います。
13年分の「なんで?」が残っていた
その後、LPを担当した商品が累計売上3億円を超えたり、月商約100万円だった店舗が1億円を超える規模まで成長したり、担当店舗が楽天ショップ・オブ・ザ・イヤーやYahoo!ショッピング ベストストアを受賞したり。いろいろな仕事に関わってきました。
でも、これを「私のデザインで売りました」と言うつもりはありません。むしろ13年ECをやってきたからこそ、デザインだけで商品が売れるなんて思っていないです。
商品も違う。価格も違う。広告も違う。売る場所も違う。その中で、
・今回は何が良かったんだろう
・なんでこれは反応が悪かったんだろう
・前回と何が違ったんだろう
そんなことを毎回見てきました。
1案件だけなら、大したことじゃないと思います。でも、これを13年繰り返すと結構な量になります。
今回、自分の仕事を振り返ってみて、私の強みってデザイン歴13年というより、もしかしたらこの「13年分のなんで?」なのかもしれないと思いました。
「LPを作ってほしい」と言われても
なので今は、「LPを作ってほしい」「商品画像を変えたい」と相談されたとき、言われたものをそのまま作り始めることはあまりありません。
まず、その商品や今のページを見ます。
「なぜ作り直したいんだろう?」
「今、何に困っているんだろう?」
そこが違えば、同じ「LPを作る」でも考えることが変わるからです。
もちろん、私はマーケターではなくWebデザイナーです。最終的にはちゃんとデザインに落とし込んで、形にするのが仕事です。
ただ、その前にちょっと考える。
これが、最初の頃の私との一番大きな違いかもしれません。
綺麗なLPを作るだけなら、それでいいのか
Webデザインを13年続けてきて、今でもデザインは好きです。上手いデザインを見ると普通に「うっま」と思うし、自分ももっと上手くなりたいと思います。笑
でも、仕事として依頼を受けるなら、それだけでは足りないと思うようになりました。
クライアントが欲しいのは「綺麗なLP」なのか。それとも、そのLPを使って何かを変えたいのか。
ここを考えるだけでも、同じ商品ページの見え方はかなり変わります。だから私は、デザインを始める前の時間を結構大事にしています。
もし今、
・LPを作り直したいけど、どこを変えたらいいか分からない
・商品は悪くないと思うのに、ページで魅力を伝えきれていない
・言われたものを作るだけじゃなく、一緒に考えてほしい
という状態なら、完成形が決まっていなくても大丈夫です。
「これを作ってください」ではなく、
「これ、どうしたらいいと思う?」
から相談してもらえる方が、むしろ私の仕事には合っています。