「終活のためにエンディングノートを書いた方がいいとは聞くけれど、何から書けばいいのかわからない」
そう思って、白紙のノートを前に手が止まってしまう方はとても多いです。
市販のノートを開くと、財産からお墓、医療、これまでの人生の振り返りまで、書くべき項目が山のように並んでいます。「すべて埋めなきゃ」と思うと、どうしても億劫になってしまいますよね。
でも、エンディングノートは最初から完璧に書く必要はまったくありません。大切なのは、万が一のときに家族が「必要な情報にたどり着ける状態」を作っておくことです。
1. 何も残していないと、家族はどう困る?
元気なうちは、親のお金の話や万が一のときの希望について、親子でじっくり話す機会はなかなかありません。しかし、突然の入院や認知症、そしてお別れのときは、いつも予期せずやってきます。
もし何の備えもないままその時を迎えると、残された家族は次のような大慌ての事態に直面します。
「どこの銀行に口座があるか分からない」(通帳を探して引き出しをひっくり返すことに…)
「生命保険に入っているはずだけど、どこの会社?」(請求すらできず立ち往生)
「延命治療はどうする?葬儀は誰を呼べばいい?」(本人の意思が分からず、家族が葛藤しながら決断を迫られる)
情報を整理しておくことは、自分のためだけでなく、「大切な家族が迷い、悩む時間を減らしてあげるための、最大の優しさ」なのです。
2. これだけは書いておきたい「5つのこと」
まずはあれこれ悩まず、次の5つだけをメモすることから始めてみましょう。細かく書き込む必要はありません。
<書いておきたい項目、記入する目安・コツ>
① 預貯金や証券口座
金融機関名が分かるだけでOK!
(口座番号や暗証番号は書かなくても、通帳の保管場所が分かれば十分です)
② 生命保険などの契約
保険会社名、証券の保管場所、受取人の名前。
③ 医療や介護の希望
「認知症になったらどこで暮らしたいか」「延命治療についての考え」など。
④ 葬儀やお墓の希望
「家族葬がいい」「あのお寺にお墓がある」といった大まかな方向性。
⑤ 大切な人の連絡先
いざというとき、真っ先に知らせてほしい友人や親族の連絡先。
何度も言いますが、「これ一冊を見れば、とりあえずどこに何があるか見当がつく」という状態を目指すのがゴールです。
3. 三日坊主を防ぐ!ノートを書き進める3つのコツ
途中で挫折しないために、次の3つのスタンスを意識してみてください。
💡 「どこにあるか」だけ書く
「通帳は寝室の引き出し」「保険証券はリビングの棚の茶色いファイル」など、**情報のありか(保管場所)を書いておくだけ**で、エンディングノートとしての役割は8割クリアしています。
💡 ノートの置き場所を共有しておく
どんなに素晴らしいノートを書いても、隠し場所が厳重すぎて家族に見つけてもらえなければ意味がありません。「ここに置いてあるからね」と、信頼できる家族に伝えておきましょう。
💡 年に1回、イベント感覚で見直す
誕生日や年末、お正月など、「1年に1回だけ見直して、書き足す日」を決めておくのがおすすめです。少しずつアップデートしていくのが、長続きする秘訣です。
まとめ:エンディングノートは「家族へのラブレター」
エンディングノートを書く一番の目的は、きれいな冊子を完成させることではありません。
あなたに何かあったとき、家族が手続きや決断で迷う場面を少しでも減らし、安心して次のステップへ進めるようにするための「情報バトン」です。
まずは引き出しから通帳や保険証券を出してみる。それだけでも、立派な終活の第一歩です。
💡 何から始めればいいか迷ったら
私はFP2級の知識と金融機関での勤務経験を活かし、エンディングノートの書き方や、終活の第一歩をサポートする『終活チェック診断』サービスを提供しています。
「何から手をつければいい?」「我が家の場合はどう整理すべき?」といった疑問に丁寧にお答えしますので、まずはお気軽にご相談ください!