「今度のキャンペーン用に、LPをもう1枚作りたいんです」——LP制作のご相談で、よく伺う言葉です。季節のキャンペーンや期間限定の割引、新しいメニューの告知など、伝えたいことが変わるたびに専用のページを用意する。これ自体は理にかなった考え方です。ただ、毎回ゼロから作っていると費用も手間もかさみますし、終わったあとのページが放置されて、かえって評判を落とすこともあります。この記事では、キャンペーンごとにLPを作るべきかどうかの考え方と、作る場合の準備、そして前のLPから流用してよい部分とそうでない部分の線引きをまとめます。
専用LPが効くのは「入口がはっきりしている」とき
キャンペーン専用のLPが力を発揮するのは、読み手がどこから来るのかがはっきりしているときです。広告、チラシのQRコード、メールマガジンなど、特定の入口からキャンペーンの内容だけを目当てに来る人には、ほかの情報が混ざらないページのほうが迷わずに申し込めます。
反対に、検索や普段のホームページから何となく訪れる人が中心であれば、専用LPを作っても見てもらえる機会はあまり増えません。まず「このキャンペーンの読み手は、どこからページに入ってくるのか」を書き出してみると、専用LPが必要かどうかの見当がつきます。
既存ページの手直しで足りるケース
キャンペーンの中身が「価格が少し変わる」「特典が1つ付く」程度であれば、新しくLPを作るより、今あるページの上部にお知らせ枠を設けるほうが効率的な場合があります。読み手にとっても、いつものページに案内が出ているほうが安心感があります。期間が終われば枠を外すだけなので、片付けの手間もかかりません。
判断の目安は、伝えたい内容が見出し1つと数行の説明に収まるかどうかです。収まるなら手直しで十分です。対象者や申し込みの流れまで変わるなら、専用LPを検討する価値があります。
作る前に決めておく3つのこと
専用LPを作ると決めたら、制作に入る前に3つのことを決めておきます。1つ目は掲載期間、2つ目は期間が終わったあとのページの扱い、3つ目は「何件の申し込みがあれば成功とするか」という基準です。
特に2つ目は後回しにされがちです。終了後に通常のページへ転送するのか、「受付終了」の表示に切り替えるのか、ページごと削除するのか。最初に決めておけば、キャンペーンが終わった日に慌てずに済みますし、制作の見積もりにも反映できます。
流用してよい部分:骨格と、変わらない情報
前のLPから流用してよいのは、ページの骨格と、キャンペーンによって変わらない情報です。具体的には、全体の構成の順番、会社や店舗の紹介、アクセスや営業時間、よくある質問のうち一般的なもの、そして問い合わせフォームの仕組みです。
フォームは特に流用をおすすめしたい部分です。送信テストや通知メールの確認を一度済ませた仕組みを使い回せば、公開前の確認がぐっと楽になります。毎回新しく作ると、そのたびに「届かない」リスクを抱えることになります。
流用してはいけない部分:最初の画面と申し込み条件
一方で、流用してはいけないのは、ページを開いて最初に目に入る部分と、申し込みの条件です。最初の画面のキャッチコピーや画像は、そのキャンペーンのために作り直します。前回と同じ見た目だと、以前に見たことのある人は「もう知っている」と判断して閉じてしまいます。
申し込みの条件や期限、価格の表記は、流用するとミスが起きやすい箇所です。前回の日付や金額が一部だけ残っていた、という事故は珍しくありません。こうした箇所は、コピーして直すのではなく、一から書き起こすほうが安全です。
成果を比べられるよう、計測を分けておく
キャンペーンごとにLPを作るなら、どのページからどれだけ申し込みがあったかを分けて数えられるようにしておきます。ページのアドレスを分ける、フォームの送信完了ページをキャンペーンごとに用意する、といった準備が必要です。
これをしておかないと、キャンペーンが終わったあとに「今回はうまくいったのか」を振り返れません。次回のキャンペーンで何を変えるべきかを判断するための材料は、作る段階で仕込んでおくものです。
終わったLPを放置しない
キャンペーンが終わったLPを公開したままにしておくと、検索や古いチラシから訪れた人が、すでに終わった特典に申し込もうとすることがあります。問い合わせへの対応に手間がかかるうえ、読み手をがっかりさせてしまいます。
最初に決めておいた扱いに沿って、終了日に転送や表示の切り替えを行います。転送先を通常のLPや次回のキャンペーンページにしておけば、訪れた人を取りこぼしません。あわせて、そのLPのためだけに用意した広告やQRコードが残っていないかも確認しておくと、片付けが漏れません。
まとめ
キャンペーンごとにLPを作るべきかは、読み手の入口がはっきりしているかどうかで判断できます。作る場合は、掲載期間・終了後の扱い・成功の基準を先に決め、骨格や変わらない情報、フォームの仕組みは流用し、最初の画面と申し込み条件は作り直す。この線引きを守るだけで、2枚目以降の制作はずっと速く、安全になります。
これからキャンペーン用のLPを考えている、前回のLPをどこまで使い回せるか見てほしい、ということでしたら、お気軽にご相談ください。流用できる部分と作り直すべき部分を整理し、費用の目安とあわせてお答えします。