「陽光あふれる高原」から招待状が届いた、腰痛を繰り返すあなたへ
目的地までの旅路には、最初に寄っておきたい中継地点があります。
## 目的地までに、最初に寄るべき中継地点
それは、「1日1回、息を吐きってお腹をへこませ、その状態をキープしたまま10秒間呼吸する」という習慣です。
座ったままでも、立ったままでも構いません。息を止めずに、おへそを背骨に近づけるようにゆっくりとへこませる。たったこれだけの小さな中継地点です。
## なぜこの小さな中継地点が必要なのか
息を吐ききってお腹をへこませる動きは、お腹の最も深い部分にある「腹横筋(ふくおうきん)」というインナーマッスルを目覚めさせるスイッチになります。
この筋肉は、腰まわりをぐるりと包み込む「天然のコルセット」の役割を果たしています。これまで腰の筋肉(背中側)だけで無理に支えようとしていた姿勢に、このお腹側からの支え(腹圧)が加わることで、腰の骨(腰椎)にかかる負担が物理的にフワッと分散されます。
腰だけに頼らず、お腹の力も使って体を支えられるようになることが、繰り返す腰痛の負担を減らす一番の土台になります。この中継地点をこまめに挟んで「腰をぐるりと支えるコルセット」を巻いておくことで、目的地(高原)でのアクティブなプログラムが、より安全に、腰に優しく届きやすくなります。
## あなた専用のルートに、カスタマイズしませんか
デスクワーク中心で座りっぱなしなのか、立ち仕事中心なのかによって、一番取り入れやすいタイミングは変わります。
通勤電車の中で立つときに行うのが良いのか、デスクでの作業の合間が心地よいのか。あなたの働き方に合わせて、目的地までのルートを無理なくカスタマイズしませんか。
→ ロードマップのカスタマイズはこちら
― Dóna Salus ―
【今回のキーワード】
「ドローイン」
【参考】
論文タイトル:
Analysis of Motor Control in Patients With Low Back Pain: A Key to Personalized Care?(腰痛患者の運動制御の分析:個別化医療への鍵となるか?)
著者:Jaap H. van Dieën, N. Peter Reeves, Greg Kawchuk, Linda R. van Dillen, Paul W. Hodges
掲載誌:JOSPT(Journal of Orthopaedic & Sports Physical Therapy / 整形外科およびスポーツ理学療法ジャーナル) ※2019年発行
内容:「腰痛の治療は、みんなに同じ運動をさせるのではなく、患者さんごとの『体の使い方のクセ』を見極めて、それぞれに合った運動療法(オーダーメイドの治療)を提供することが重要である」と提案している論文です。
論文タイトル:
Which Exercise for Low Back Pain? (WELBack) trial predicting response to exercise treatments for patients with low back pain: a validation randomised controlled trial protocol(慢性腰痛にはどの運動が良いか? (WELBack) 運動療法への反応を予測するランダム化比較試験プロトコル)
著者:Luciana G Macedo, Paul W Hodges, Geoff Bostick, Mark Hancock, Maude Laberge, Steven Hanna, Greg Spadoni, Anita Gross, Julia Schneider
掲載誌:BMJ Open (2021年1月発行)
内容:慢性腰痛の患者(414名)に対して、事前の簡単なアンケート評価に基づく「オーダーメイドの運動処方」が、一般的な治療よりも高い効果と費用対効果をもたらすかを検証するための臨床試験計画書(プロトコル)です。