「大地の恵みファーム」から招待状が届いた、胃腸が重い・甘いものがやめられないあなた。
目的地までの旅路には、最初に寄っておきたい中継地点があります。
目的地までに、最初に寄るべき中継地点
それは、「甘いものが欲しくなったら、先にコップ一杯の水か白湯を飲む」という習慣です。
決して「甘いものを我慢する」のではありません。お水を一杯飲んで、ひと息ついてから、それでも欲しければ食べていい。たったこれだけの小さな中継地点です。
なぜこの小さな中継地点が必要なのか
私たちの脳内で「喉の渇き(水分不足)」と「空腹(エネルギー不足)」のサインをコントロールしているのは、どちらも「視床下部(ししょうかぶ)」という同じ場所です。
水分が不足しているとき、脳が空腹と勘違いするわけではあないのですが、「食べ物に含まれる水分(果物や甘いものなど)を無意識に求めている」「食事と水分をセットで摂る習慣がある」といった理由から、体が水分を求めているだけの時でも「何かを食べたい」という衝動に駆られることがよくあります。
そこで、まずは温かい白湯を飲んでみましょう。胃腸が適度に温まり、物理的に胃が膨らむと、迷走神経を通じて脳に「満たされた」という安心のサインが送られます。先に水分を補給して胃を落ち着かせることで、その欲求が「ただ水分を求めていただけ(あるいは一時的な口寂しさ)」だったのか、本当にエネルギーが必要な空腹なのかを、体自身が自然に見極められるようになります。
この中継地点をこまめに挟むことで、目的地(ファーム)での穏やかな食生活が、我慢やストレスなく体に馴染んでいきます。
あなた専用のルートに、カスタマイズしませんか
どのタイミングで何を先に摂るのがちょうどいいかは、生活リズムや食事の内容によって変わります。
在宅ワーク中心で間食が増えがちなのか、外食が多くて胃腸が疲れ気味なのか。あなたの一日に合わせて、目的地までのルートを心地よくカスタマイズしませんか。
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― Dóna Salus ―
【今回のキーワード】
「脳の視床下部における渇きと空腹の混同」
* **Hunger and thirst: issues in measurement and prediction of eating and drinking**
* *Richard D. Mattes. 2010.* (PMID: 20060847)
― 概要 ― 「空腹」と「喉の渇き」の感覚の発生メカニズムや、それが実際の行動(食べる・飲む)にどう結びつくかを分析しています。
喉の渇きは空腹に比べて1日を通して常に高く安定したレベルにあり、エネルギーの枯渇(空腹)よりも、水分の枯渇(渇き)の方が生体に対する危険度が圧倒的に高いため、「渇きは空腹よりも、何かを口にするための強い動機付けになる」と指摘しています。
* **The Water Load Test As a Measure of Gastric Interoception**
* *Zoé van Dyck,Claus Vögele,Jens Blechert,Annika P C Lutz,André Schul,Beate M Herbert,* 2016.* (PMID: 27657528)
― 概要 ― 一定量の水を飲むテスト(ウォーターロードテスト)を用いた研究です。「水を飲むことで生じる胃の拡張(Gastric distension)が機械的受容体の引き金となり、結果として満腹感(Satiety and fullness)を上昇させる」という事実が明確に述べられています。