「大地の恵みファーム」から招待状が届いた、胃腸が重い・甘いものがやめられないあなた。
内側から体をいたわるデトックス美食旅へ出発する前に、ひとつだけ駅のロッカーに置いていきたい荷物があります。
旅に出る前に、まず置いていくもの
それは、「疲れたら甘いものやカフェインで乗り切る」という習慣です。
忙しい時ほど、手っ取り早く元気を出したくなる気持ちはよく分かります。ですが、その「即効性に頼る選択」の積み重ねが、胃腸という大切なエンジンを休ませる機会を奪ってしまっているのです。
なぜ「即効性のある燃料」がだるさを生むのか
甘いもの(精製された糖分)を食べると、体内で血糖値が急激に跳ね上がります。すると体は「危険だ!」と慌ててインスリンというホルモンを大量に分泌し、今度は血糖値を急降下させます。この「血糖値のジェットコースター(血糖値スパイク)」が急降下する時、私たちの脳と体は強烈なだるさや眠気を感じます。
また、カフェインは交感神経を刺激し、無理やりアドレナリンやコルチゾール(抗ストレスホルモン)を分泌させて体を「戦闘モード」にさせます。
一時的に元気になった気がしても、それは未来のエネルギーを「前借り」しているだけ。薬理学や栄養学の研究でも、こうした糖分やカフェインへの依存は、後からより強い疲労感(シュガークラッシュやカフェインクラッシュ)を引き起こすことが分かっています。
つまり、「即効性に頼る習慣」そのものが、内臓を酷使し、慢性的なだるさを生み出し続けるトリガーになっているのです。
荷物確認、一緒にしてみませんか
「即効性に頼る習慣」の他にも、あなたの旅行カバンを重くしているものがあるかもしれません。
よく噛まない「流し込み食べ」、寝る直前の食事、無意識に選んでいる加工食品——。人によって、隠し持っている荷物はさまざまです。
あなた専用の「旅のしおり(ロードマップ)」を作りながら、専属コンダクターの私と一緒に荷物を確認してみませんか。
→ ロードマップ作成はこちら
― Dóna Salus ―
【今回のキーワード】
「シュガークラッシュ」
「カフェインとホルモンの関係」
【参考】
* **Sugar rush or sugar crash? A meta-analysis of carbohydrate effects on mood**
* *Mantzios et al. Neurosci Biobehav Rev. 2019.* (PMID: 30951762)
― 概要 ― 「疲れた時に甘いものを食べると元気になる」という一般的な思い込み(シュガーラッシュ)を、数多くの研究をまとめて検証したメタ分析。結果として、糖分は気分を向上させず、摂取後30〜60分以内にむしろ「疲労感」と「注意力低下」を増大させる(シュガークラッシュ)ことを科学的に証明しています。
* **Caffeine stimulation of cortisol secretion across the waking hours in relation to caffeine intake levels**
* *Lovallo WR, et al. Psychosom Med. 2005.* (PMID: 16184046)
― 概要 ― カフェインの摂取が、ストレスホルモンである「コルチゾール」の分泌を一日中刺激し続けることを示した研究。カフェインで無理やり体を覚醒させ続けると、ストレス応答システム(副腎など)が休まらず、結果として内臓の疲労や自律神経の乱れにつながるメカニズムの裏付けになります。