第2話 プロンプトでは終わらないAI運用

第2話 プロンプトでは終わらないAI運用

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GAOSとは

**GAOS(Generative AI Operation System)**は、私のシステム開発経験を基盤に、独学で生成AIを研究・検証し、その有用性と継続的な運用方法を追求する中から生まれました。

これは、人とAIが共に成長するための運用思想です。

品質管理と継続的改善の考え方をAI運用へ応用し、「人・AI・運用」を一つのシステムとしてまとめ、育てていくための運用ルールです。

生成AIが普及し始めた頃、私も多くの情報を集めました。

「最強プロンプト」

「このテンプレートを使えば思いどおりの回答が得られる。」

そんな記事や動画を見つけるたびに試していました。

もちろん、良い結果が得られることもあります。

しかし、使い続けるうちに、一つの疑問が生まれました。

「本当に、AIはプロンプトだけで使いこなせるのだろうか。」

同じプロンプトを使っているのに、昨日とは少し違う回答になる。

新しいチャットを開くと、これまで積み重ねてきた会話が引き継がれない。

こちらは前提を共有しているつもりでも、AIはゼロから考え始める。

最初は、

「AIは忘れてしまうものなんだ。」

そう思っていました。

しかし、システム開発に携わってきた私は、別の視点から考えるようになりました。

システムは、設計しただけでは完成しません。

運用が始まり、改善を繰り返し、品質が安定して初めて「使えるシステム」になります。

生成AIも同じではないか。

私はそう考えました。

プロンプトは設計書のようなものです。

大切なのは間違いありません。

しかし、それだけでは継続して良い結果を得ることはできません。

必要なのは、

人とAIが継続して協力できる運用

でした。

そこで私は、プロンプトを増やすことよりも、運用を見直すことに時間を使うようになりました。

役割を決める。

目的を決める。

ルームを分ける。

必要な情報だけを引き継ぐ。

対話を重ねながら改善を続ける。

それは、システム開発で当たり前に行ってきた品質管理や継続的改善と、本質的には同じ考え方でした。

この頃から、私はAIを「便利なツール」として見るのではなく、

一緒に仕事をするパートナー

として考えるようになりました。

だからこそ重要なのは、AIの性能だけではありません。

人がどのようにAIと向き合い、どのように運用するか。

そこにこそ、本当の価値があると感じています。

GAOSは、この考え方から生まれました。

優れたプロンプトを集めることが目的ではありません。

人とAIが継続して成長できる環境をつくること。

私は、そのための運用こそが、これからのAI活用に必要だと考えています。

次回予告

第3話 「AIはなぜ文脈を失うのか」

AIは本当に「忘れている」のでしょうか。

それとも、私たちが見落としている別の理由があるのでしょうか。

次回は、AIとの対話を続ける中で私が気付いた「文脈」と「前提条件」の関係について、お話しします。
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